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武器が示す消えたサメ

サメの歯製の武器が失われた生物多様性を明らかにした

かつて中部太平洋で見つかった3種のサメは今はいない。

Ed Yong
13 August 2012

何世紀にもわたって、中部太平洋ギルバート諸島の人々はサメの歯で武器を作製してきた。コロンビア大学(ニューヨーク)の保全生物学者、ジョシュア・ドリューはこれらの歯を使って、この諸島(キリバス共和国の一部)周囲の水域がかつて3種のサメの生息地であり、それらのサメがもはやこの領域に生息していないことを示した。


ギルバート諸島で産出した武器はこの地域にもはや見られないサメの種の歯でできている。J. Drew/Columbia Univ.

「これはシャドウ生物多様性だ」とドリューは話した。彼はこの研究結果を先週、2012年アメリカ生態学会年会(オレゴン州ポートランド)で発表した。「3種のサメは、そこに存在していたことが知られる前に、これらのサンゴ礁から消滅した」

ドリューはフィールド自然史博物館(イリノイ州シカゴ)の収蔵品として保管されている124点のサメの歯製の武器を分析した。それらの武器は120年以上前の剣、矛、および長さ4メートルの槍などだった。すべてが同じ方法で作られていた。島民は歯に孔を穿ち、それらをココヤシの葉で作られた紐で木の支持板にくくりつけていた。一つの武器に並ぶすべての歯は通常は同じ種のものだった。しかしドリューは、いくつかのブレードで末端から2番目の歯が珍しいアオザメの種(Prionace glauca)のものであることを見つけた。これはたぶん、単一の職人のサインだったと思われる。

サメは歯から種を同定できるため、これらの武器はかつてギルバート諸島の周りを泳いでいたサメの種の明白な記録をもたらす。ドリューは野外図鑑と高解像度写真を使って歯を同定した。「曖昧さが少しでもあると、私は魚類学収蔵庫まで降りて、私が見ている種を引っ張り出して、文字通りサメの口から答えをもらったんだ」

失われた種

ドリューは武器に取り付けられた歯が19種のサメのものであることを見いだした。そしてこれらのうちの3種(ホウライザメCarcharhinus sorrah、ドタブカCarcharhinus obscurus、およびハビレCarcharhinus altimus)は、もはやこの諸島の近隣の水域に見られないことも分かった。ホウライザメとドタブカは武器を作るのに最もよく使われた4種のうちに入っていた。それにも関わらず、この2種はもはやギルバート諸島の数千キロメートル以内には見られないことを記録は示している。

これら3種の失われた種の歯が交易によって持ち込まれた可能性は低い。サメはギルバート諸島の文化の重要な特色であり、武器が作られた時代にもすでに地元で漁獲されていた。「現在サメが見られる地域に住んでいる人々と長距離の交易が行われたという、民族誌学的、言語学的、または考古学的証拠はない」とドリューは話す。

これらの種が消滅した理由は明らかでないが、「人類がこれらの減少に役割を果たした可能性は間違いなくある」とドリューは話す。フカヒレ漁(サメの鰭だけを採るためにサメを漁獲することで、通常の漁に比べてはるかに多い量のサメを殺す)が初めてこの地域で記録されたのは1910年だ。だが、その時までにおそらくこの慣習はすでに確立していただろう。

ジェイムズ・クック大学(オーストラリア、タウンズヴィル)の海洋生態学者、シーン・コノリーによると、人類が海洋を著しく変え始める前のサメの個体群についての良い生態学的データが欠如しているために、ドリューの研究のような歴史的研究は重要だという。「そのようなデータは、世界の海洋生態系の現在の状態に対して比較できる、現実的な生態学的ベースラインを復元するに不可欠だ」と彼は話す。

「現代の保全計画を立てるときに、我々は自分自身の影響を小さく見てはいけない」とドリューは話す。「とびきり豊かな水準の強烈な輝きを取り戻すことはないだろう。だがこの情報はサメの現状を保護する管理計画を立てるべきだと論じている」

Nature News
Shark-tooth weapons reveal lost biodiversity
Ed Yong, 13 August 2012
Nature doi:10.1038/nature.2012.11160

原発表
Joshua A. Drew, 2012.
The use of anthropology holdings to reconstruct historical apex predator communities
Ecological Society of America 97th Annual Meeting
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