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疑似母指に棘をもつカエル

日本の稀少な戦うカエルはどのように親指を弾くか


オットンガエルの疑似母指から突き出るトゲ。
CREDIT: N. Iwai


戦闘態勢のトゲが指から突き出るというとコミック本のヒーローの兵器類のように聞こえるが、日本の科学者はまさにこれを希少種のカエルで見つけた。Journal of Zoology誌に発表された発見は、オットンガエルが偽拇指から突き出るトゲをどのように戦闘や交尾に使うのかを明らかにする。

東京大学の岩井紀子博士が行ったこの研究は、南日本の奄美諸島に生息するオットンガエル(Babina subaspera)に焦点を当てている。他のほとんどのカエルと違ってオットンは余分にもう一本の指のような構造を持つ。これはラテンアメリカのHypsiboas rosenbergiという五本指のカエルと共有される特徴だ。

「これらの『五本目の指』がなぜ一部の種に存在するかは進化学的な謎のままだが、オットンの余分な指は実際には擬似母指である」と岩井博士は話す。「この指は皮膚の外側に飛び出せる鋭いトゲを格納する。フィールドワークはこれが戦闘と交尾に使われることを立証する」

岩井博士はこの稀少なカエルの分類、繁殖行動、および分布を知るために、この種を2004年以来研究している。オットンがどのように擬似母指を使うかを探り始めると、岩井博士はオスとメスの両方がトゲを持ち、オスだけがそれを使うことを発見した。

オスはメスより大きな疑似母指を持つことが分かり、岩井博士はこのトゲが交尾中にメスを抱えて固定する(抱接と呼ばれる)ために進化したと考えている。

「疑似母指は交尾のために進化したと思われるが、今では彼らがそれを戦闘に使っているのは明らかだ」と岩井博士は話した。「オスをつまみ上げると彼らはこの親指で突き刺すような反応を見せ、オスのトゲに多くの傷があることは戦闘の証拠をもたらした」


オットンガエルは南日本の奄美諸島の固有種だ。
CREDIT: N. Iwai


奄美諸島の環境から戦闘が起こり、兵器類の必要性が生まれ、このカエルの繁殖成功の重要な要素にした。各個体は巣作りの場所をめぐって戦うが、それぞれの夜にオスがつがいを見つける機会は稀であり、そのため競争者と戦って撃退する能力は決定的だと思われる。

たぶん不幸なことに、コミック本のヒーローのイメージはこのカエルの戦闘スタイルを見ると少しへこむだろう。オスは母指のトゲで決闘するのではなく、互いに抱え合って組み、互いにトゲを突き合う。この戦闘スタイルはトゲがもともとつがいを抱擁するのに使われていたという理論を確かめる助けになる。

「疑似母指がどのように進化し、それがどのように戦闘に使われるようになったかを知るにはさらなる調査が必要だ」と岩井博士は結論した。「親指の武器としての使用、およびそれによってカエル自身に危害を及ぼす危険のおかげで、オットンの疑似母指は手の形態の研究に好奇心をそそる」

Wiley, Press Release
How Flick Knife Thumbs Help Japan’s Rare Fighting Frogs
October 18, 2012

原論文
N. Iwai
Morphology, function and evolution of the pseudothumb in the Otton frog
Journal of Zoology, Article first published online: 18 OCT 2012
DOI: 10.1111/j.1469-7998.2012.00971.x
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