Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/143-c39e21c4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

人類化石の肩甲骨と木登り

アクロバティックな祖先?

論争の真っ直中、ヒト族動物の肩の骨から我々の二足歩行する仲間がまだ木に登っていたことが分かった。

By Beth Marie Mole | October 25, 2012


ゼレセナイ・アレムセゲド(ディキカ研究プロジェクト)の好意による

330万年前のヒト族動物、アウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)の化石化した肩甲骨から、この動物が多くの時間を木に登って暮らしていたことが分かった。ただし直立して歩くこともできた。今日(10月25日)Science誌に発表された新しい証拠は、これらのHomo属の種の直接の祖先が林冠の隠れ家を捨て、地上で生活していたかどうかをめぐる30年来の論争に油を注いだ――そして激しい議論は続いている。

「この発見は、初期のヒト族動物が長いあいだ部分的に樹上棲のままだったか、少なくとも『樹上棲の適応』を維持していた、という増えつつある証拠に加わる有用な貢献だ」と、リヴァプール大学の霊長類進化生物学者、ロビン・ヒュー・クロンプトン(Robin Huw Crompton)はThe ScientistへのEメールに書いた。

アウストラロピテクス・アファレンシスの解剖学的特徴は類人猿のそれとヒトのそれの中間に入り、この種は「徐々に進む漸進的な進化の過程のあかしなのだ」とシニア著者でカリフォルニア科学アカデミーの古人類学者、ゼレセナイ・アレムセゲド(Zeresenay Alemseged)は話した。

この新データは330万年前の「セラム(Selam)」と呼ばれる、3歳の少女の骨格より得られた。それはアレムセゲドが2000年にエチオピアのディキカで発見したものだ。11年におよぶ忍耐強く骨格を砂岩から剖出する作業の後に、アレムセゲドと彼の仲間であるミッドウェスタン大学の解剖学者、デイヴィド・グリーン(David Green)は肩甲骨と呼ばれる肩の骨に焦点を当てた。


ゼレセナイ・アレムセゲド(ディキカ研究プロジェクト)の好意による

「哺乳類のなかでは、とりわけ霊長類のなかでは、肩甲骨はロコモーター・スタイルのとても良い指標だと思われる」と、この研究の筆頭著者であるグリーンは話した。一般的に、「ある個体の肩甲骨を見ればこれが懸垂木登り動物だったのか、それとも[地上棲]四足動物だったのかをかなり確信をもって言える」と、彼は続けてたとえた。

アレムセゲドとグリーンはセラムの華奢で紙のような薄さの肩甲骨を左右両方とも計測し、それらの構造を2体のA・アファレンシスの標本、他のヒト族の種、そしてチンパンジー、ゴリラ、オランウータン、およびヒトの肩甲骨と比較した。研究者たちはセラムの肩甲骨の全体的形状と関節角がヒト様というより類人猿様に見えることがはっきり分かった。彼らはそれぞれの種の成体と幼体も比較し、A・アファレンシスの肩甲骨が類人猿に似たかたちで成長することを見つけた。

この新しい研究はこれらのヒト族動物が「樹上のロコモーションや樹上の生活型も習性にしていた二足歩行生物――もしかすると巣作りや、捕食者からの逃走のため、もしかすると食料供給のため」だったことを示す、とアレムセゲドは話した。「[それは]大きな驚きではない。彼らは森林環境に棲息していたのだから」

ジョージ・ワシントン大学の人類進化生物学者で解剖学専門家、ブライアン・G・リッチモンド(Brian G. Richmond)はこのデータが確かであると考えている。彼はこの研究には関わっていない。「骨は動物が成長中にそれをどのように使うかに応答する」と彼は説明した。「たとえば、若い子供が成長する頃にテニスを激しくプレイすると、ラケットを持つ腕は実際により頑丈に成長し骨自体も逆の腕より約30パーセントも大きく強くなることがある。そして[セラムを]見て分かることはアウストラロピテクスにおける肩の成長が、アウストラロピテクスがまだ日常活動の一部としてたくさん木に登っていた場合に予想されるものと一致することだ」

「そして、それを考えると、納得できる」と、ハーヴァード大学の人類進化生物学者、ダニエル・リーバーマン(Daniel Lieberman)はThe ScientistへのEメールに書いた。「木登りはとても便利だ。直立歩行で木登りが不都合になる理由なんてあるだろうか?」

しかし他の研究者たちは著者たちのデータの解釈に疑問を持っている。単に骨を観察するだけでその形状と発達が動物の行動のせいなのか、それとも単に遺伝的な理由なのかを決めるのは難しい――不可能でないにしても――という主張だ。

「原始的特徴は自然選択によって積極的に維持されることもあれば、それを変える淘汰理由がないために残ることもあるだろう」と、ミズーリ大学の人類学者で解剖学科学者の、キャロル・V・ウォード(Carol V. Ward)は説明した。彼女はこの研究に関わっていない。A・アファレンシスと現生人類の肩甲骨のあいだの違いは「木登りの頻度を反映しているだろう」と彼女は声明で書いた。だが「それは、前肢を他の、道具使用や投擲などの操作機能のために使うことを反映するヒトとある程度類人猿とを分けるものだろう」とも書いている。

リッチモンドはこの話題についての論争は終わっていないと予想している。「私の考えでは、彼らがヒト族動物を乗せて一緒に倒れた完全な木を見つけるまで、これは完全に解決するのが難しい議論になっているだろう」しかし、議論はいま、ますます微妙な違いになってきている、と彼は強調した。「誰もそれらが木に登れなかったとは主張しないだろう。それは程度の問題なだけだ」

元記事
The Scientist
Acrobatic Ancestors?
By Beth Marie Mole | October 25, 2012

原論文
David J. Green and Zeresenay Alemseged.
Australopithecus afarensis Scapular Ontogeny, Function, and the Role of Climbing in Human Evolution
Science 26 October 2012: Vol. 338 no. 6106 pp. 514-517. DOI: 10.1126/science.1227123
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/143-c39e21c4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。