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作者はネアンデルタール人か

ネアンデルタール人の賢さはヒトのコピーをするのに十分



放射炭素年代はヒトの姉妹種が以前の考えより洗練されていたことをほのめかす

Brian Switek
30 October 2012


グロット・デュ・レンヌ洞窟から産した身体装飾はネアンデルタール人がヒトの隣人をコピーして作られたと考えられる。
Marian Vanhaeren and Michele Julien/Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology


フランス中部にあるグロット・デュ・レンヌ(Grotte du Renne)洞窟から取り出された化石と人工遺物は人類学者たちに更新世の難問題を提供した。先史時代の哺乳類の遺物の中に散らばっていたのはネアンデルタール人の骨であり、考古学者がシャテルペロン文化と呼ぶものに属するブレードレット、骨製尖頭器、および身体装飾を伴っていた。そのような複雑な人口遺物は現生人類のものとされることが多かったが、Proceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載された新しい報告はネアンデルタール人がHomo sapiensの隣人の模倣をしてこれらの物体を作ったことを示す。

グロット・デュ・レンヌの堆積物形成のされ方は我々の絶滅した姉妹種の見方に重要な示唆を持つ。ネアンデルタール人がその集合を残したのであれば、彼らはヒトに固有だと考えられてきた象徴的行動する能力をかなりの程度もっていたことになる。

この遺物と人工物は1949年から1963年までの間の発掘のあいだに一緒に見つかったが、それらは必ずしも同時に堆積したとは限らない。2010年、オックスフォード大学(英)の考古学者、トーマス・ハイアム(Thomas Higham)と彼の共同研究者たちは放射性炭素の証拠を使ってそれらの骨と道具が洞窟層序の上層と下層から互いに混合されたと主張した。それは、45,000から28,000年前の間にこの産地に異なった居住者がいたことを表す。人工遺物の一部は現生人類が作ったと思われたが、ネアンデルタール人の層の中に埋まっていた。

今日、マックス・プランク進化人類学研究所(独、ライプツィヒ)の考古学者、ジャン=ジャック・ウブラン(Jean-Jacques Hublin)と彼の共同研究者たちはProceedings of the National Academy of Sciences誌に、この化石と人工遺物が攪拌されていなかったと報告した。研究者たちは洞窟内のいくつかの層から採取された40点の骨断片を年代測定し、シャテルペロン期の層にあるものが44,500と41,000年前の間であることを見いだした。シャテルペロン期の時間枠から産した年代測定された骨のうち、上層や下層の年代と一致するものはなかった。ウブランによると、そのために「大きな混合が起こったというのがとてもありそうにない」という。

ウブランと彼の共同研究者たちは近くのサン・セゼール(仏)で見つかったネアンデルタール人の骨格も年代測定し、40,660-41,950年前と分かった。これはグロット・デュ・レンヌから産した骨の断片の年代の範囲に収まる。これはネアンデルタール人がシャテルペロン期の層が堆積した時期のあいだに、この地域に存在したことを確かめる。

ウブランはネアンデルタール人がシャテルペロン期の身体装飾と道具を模倣として作ったのだと提唱している。グロット・デュ・レンヌと欧州内の他の産地からの年代に基づいて、彼はこう話す。「ネアンデルタール人がこれらの新奇物をグロット・デュ・レンヌで作ったのは、同種の物を作る現生人類のグループが近くに存在した後になってからだ」。ネアンデルタール人の社会生活の中でこれらの人工遺物が果たしていた役割は分かっていない、とウブランは話す。だが彼は、ネアンデルタール人がシャテルペロン文化の物を作る能力があったという考えは彼らの社会生活についての我々の「イデオロギー的先入観」を押し広げる、とも言った。ネアンデルタール人は古典的にうすのろなケダモノとして描かれてきたが、ウブランによると、この絶滅人類についての最近の研究は、シャテルペロン文化との関連も含めて、「出てくる絵は一部のひとたちが長らく主張していた内容の白黒の戯画より複雑である」ことを示す。

しかしグロット・デュ・レンヌをめぐる議論が弱まる気配はない。ボルドー大学(仏)の考古学者、フランセスコ・デリコ(Francesco d'Errico)は、彼と彼の共同研究者たちの昨年のPLoS One誌に掲載された研究での結論と同じで、ネアンデルタール人がシャテルペロン文化の物を作ったということに賛成する。しかし彼は放射性炭素年代測定の手法が「現生人類-ネアンデルタール人の相互作用についての推論をするのに使える」ということについては納得していない。デリコによると、人工遺物とネアンデルタール人の化石との間の関係について判断するには、グロット・デュ・レンヌの層序の研究が放射性炭素年代測定より「優先されるべき」だという。

ハイアムは別の理由でウブランの結論に懐疑的で、洞窟の地層が互いに混合していると主張し続けている。「私はこの研究は深刻な方法論上の問題をはらんでいると思う」とハイアムは言う。それには実際にはネアンデルタール人のものか分からない骨の断片の「試料の不十分な選択」が含まれる。「これは問題を招くだろう。彼らが人類でなくハイエナのような動物の存在を年代測定してしまってることもあり得るのだから」とハイアムは指摘する。

Nature News
Neanderthals smart enough to copy humans
Brian Switek, 30 October 2012

原論文
Jean-Jacques Hublin, Sahra Talamo, Michèle Julien, Francine David, Nelly Connet, Pierre Bodu, Bernard Vandermeersch, and Michael P. Richards
Radiocarbon dates from the Grotte du Renne and Saint-Césaire support a Neandertal origin for the Châtelperronian.
PNAS October 29, 2012 , Published online before print October 29, 2012, doi: 10.1073/pnas.1212924109
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