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古代ジュネーヴ湖の津波

大昔に津波がジュネーヴ湖沿岸を襲った



堆積物は波を大規模な落石が引き起こしたことを示し、現代の湖畔民へのリスクを際立たせる。

Jessica Marshall
28 October 2012


スイスのジュネーヴ市は、大きな落石がジュネーヴ湖に津波を引き起こしたら、洪水のリスクにさらされる。そのような津波が西暦563年に起こっていたと考えられる。
Radius Images/Alamy


西暦563年、ローマ人が現在のジュネーヴ(スイス)の支配をやめてから1世紀以上のち、ジュネーヴ湖の甚大な津波が城壁に流れ込んできた。津波はローヌ川がジュネーヴに対して湖の反対端に流れ込むところの落石によって起こり、周囲の村々、人々、および家畜を破壊した、と2冊の歴史書に書かれている。

研究者たちはこれらの大昔の話を支持する湖からの最初の地質学的証拠を報告した。研究結果はNature Geoscience誌にオンラインで発表された。それは、現在この地域はリスクを評価するのが賢明であることを示す。湖岸で生活する住民は100万人以上いて、ジュネーヴ市だけで200,000人がいる。

「それは以前に確かに起こり、私の考えではいつかたぶん再び起こると予想できる」とジュネーヴ大学の地質学者、ギイ・シンプソン(Guy Simpson)は話す。彼はこのプロジェクトを支える研究者の一人だ。

チームが証拠を見つけたのは、船からの地震波反射を使ってジュネーヴ湖の堆積物組成の高解像度プロフィールを作っている最中だった。この技術はソナーに似ているが、堆積層を貫通して反射する地震波を使う。

地震波によるプロフィールは、ジュネーヴ湖の堆積物に単一イベントで堆積した「非常に変わった非常に異なった層」を示した、と研究チームの一人で地質学者のステファニ・ジラールクロ(Stéphanie Girardclos)は話す。異常な層はレンズ形で、厚さは平均で5メートル、50平方キロメートルを覆っていた。ジラールクロは、トレデュナム・イベント(Tauredunum)と呼ばれる、西暦563年の落石と津波の話を知っていて、これはその存在を示す証拠ではないかと考えた。

堆積物の年代を決める
湖の底から収集された堆積物コアは堆積が西暦381年と西暦612年の間のいつかに起こったことを示した。トレデュナムはその時期に記述された唯一の大きな自然イベントであり、論理的に合うと考えられた。

研究者たちは津波を生じさせたものが何かを正確に言うことはできない(地震があったことを示すものはない)。だが彼らは落石がローヌ・デルタにあった集積された堆積物の重なりを崩壊させたと提唱している。これは波を送り出し、デルタから湖の中央の研究者たちが検出した場所へ堆積物を運んだと思われる。


西暦563年にジュネーヴ湖で起こった津波の高さと伝播のシミュレーション。津波はローヌ・デルタ地域での落石(黒破線)の後に起こった。黒数字は第一波の高さの変化をメートルで示す;赤輪郭は波の伝播を示す;赤数字はイベント後の時間を分で示す;灰色の影は水深を100メートル間隔で示す;黒輪郭は堆積物が堆積した領域を強調する。
SOURCE: REF. 1


シンプソンはこの研究で集められた地質情報を使って、波がどのような振る舞いをしたのかを再現した。彼のモデルは落石の15分後に高さ13メートルの波がローザンヌを襲い、70分後に高さ8メートルの波がジュネーヴに達したと予想した。

チームの探査は別の堆積物堆積イベントが過去10,000年にジュネーヴ湖で起こったことを示す。もっと深いコアのさらなる分析をすればチームはこれらのイベントの大きさと頻度について、およびそれらが津波を生じさせるのに十分な大きさだったかを、より詳細に分かるはずだ、とシンプソンは話す。これは現代のジュネーヴと他の湖畔の街のリスクを評価する助けになるだろう。

未来の変動
「過去よりもっとたくさんの人々が湖の周りに住んでいる」とジラールクロは注意する。過去の湖水準の変動も現在より人々が湖の縁からさらに遠くに住むようにさせた、と彼女は続けた。問題はそれが再び起こるとしたら、いつどれぐらいの被害が起こるかだ。

津波専門家によると、たとえば周囲の傾斜地の安定性の調査や、津波が現代のジュネーヴに与える影響についてのより詳細なモデルを含む、より詳細なリスク評価をすれば被害予想もはっきりしてくるという。

「湖の津波が出すリスクは過去に過小評価されてきた」と、ケルン大学(独)の津波堆積物学者、マックス・エンゲル(Max Engel)は話す。スイスのルツェルン湖などの、同様の地質学的特徴がある湖は、同様のイベントのリスクがある、と彼は続けた。

Nature News
Ancient tsunami devastated Lake Geneva shoreline
Jessica Marshall, 28 October 2012
Nature doi:10.1038/nature.2012.11670

原論文
Katrina Kremer, Guy Simpson & Stéphanie Girardclos
Giant Lake Geneva tsunami in AD 563
Nature Geoscience (2012), doi:10.1038/ngeo1618, Published online 28 October 2012
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