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竪琴に似た新種肉食性海綿

科学者たちは風変わりな新しい肉食性海綿を発見した



31 October 2012


最近記載された肉食性海綿、Chondrocladia lyra。この「タテゴトカイメン」はカリフォルニア沖の水深3,300から3,500メートル(10,800-11,500フィート)の間で見つかった。Photo: © MBARI 2012

海綿下1万フィート(3000メートル)、海底は暗く、寂しく、危険な場所で、そこでは優しい外見の生き物が恐しい捕食動物であることもある。最近、科学者たちのチームは思いがけない新種の肉食動物を発見した――タテゴトカイメン(Chondrocladia lyra)だ。

C. lyraは、翼と呼ばれる、基本構造が竪琴やリュラーのような形をしているためにタテゴトカイメンと呼ばれている。それぞれの翼は水平の枝からなり、数本の平行に生える垂直の枝を支える。しかしタテゴトカイメンの妙ちきりんな外見とあどけない響きの名前に騙されてはいけない。それは実際は深海の捕食動物なのだ。

タテゴトカイメンは根のような「仮根」で柔らかい、泥質の堆積物に張り付き、深層流によってその枝へと掃き寄せられた小さな動物を捕らえる。典型的な海綿動物は、拘束した細菌と体を通して漉しとった海水中の有機物の細片から養分を得る。だが、肉食のタテゴトカイメンは獲物――小さな甲殻類――を、このカイメンの枝分かれした肢を覆う返しのついたフックで捕らえる。いちどタテゴトカイメンが獲物をその手中に収めると、捕獲した動物を薄い膜で取り囲み、そしてゆっくりとそれを消化し始める。


タテゴトカイメンの直立する枝は獲物を絡め取るためのベルクロのようなフックで覆われる。これらの先端は典型的には膨れた球で終わり、そこで精子の小包が作られて放出される。 Photo: © MBARI 2005

MBARIの遠隔操作機(ROVs)、ティブロン(Tiburon)とドク・リケッツ(Doc Ricketts)を使って、研究者たちは2体のカイメンを収集し、さらに10体のビデオ観察を行った。科学者たちが見つけた最初のタテゴトカイメンは2本の翼しかなかった。だがさらなるROVの潜水は、この生物の中心から放射状に最大で6本の翼があるカイメンの存在を明らかにした。科学者たちはタトゴトカイメンがこの精巧な枝付き燭台のような構造を、ウミウチワ珊瑚類と同様に、海流に露出する表面領域を増やすために進化させたと考えている。

タテゴトカイメンの異常な形態と海流への露出は、より効率的に繁殖をすることにも役立つだろう。このカイメンの直立する枝の先端にある膨れた球は精子の小包を作る。これらの精子小包は通過する海流へと放出され、他の近くのカイメンの枝に捕らえられる。そして精子は小包から枝の主のカイメンへとそろそろと進み、その卵を受精させる。受精卵が成熟すると、これらの接触部位は膨れ上がり、カイメンの枝の途中に膨らみを形成する(写真参照)。

科学者たちが最初に海綿動物が肉食のものもいることを発見してから20年も経っていない。それ以来、海洋生物学者たちは何十もの新種の肉食性の種を発見してきた。実際に、タテゴトカイメンが属するクラドリザ科(Cladorhizidae)――ピンポンツリーカイメン(下に示される)を含む――のすべてのメンバーは肉食性である。

深海底は生物にとって非常に住みにくい場所であることもある。それは冷たく、暗く、資源は乏しいことが多い。タテゴトカイメンは、動物がそのような不利な環境で生存するためにしなくてはいけない適応の風変わりな例の一つである。


Chondrocladia lampadiglobus、ピンポンツリーカイメン。クラドリザ科に属するもう一つの肉食性海綿。Photo: © MBARI 2002

MBARIのYouTubeチャンネルからタテゴトカイメンについての動画:


Monteray Bay Aquarium Research Institute, Press Room
Scientists discover extraordinary new carnivorous sponge
31 October 2012

原論文
Welton L. Lee, Henry M. Reiswig, William C. Austin and Lonny Lundsten
An extraordinary new carnivorous sponge, Chondrocladia lyra, in the new subgenus Symmetrocladia (Demospongiae, Cladorhizidae), from off of northern California, USA
Invertebrate Biology, Article first published online: 18 OCT 2012
DOI: 10.1111/ivb.12001
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