Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/169-f781356c

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

ハチの巣形の生痕化石

レオナルドの化石スケッチは初期の巣穴を描画しているかもしれない



5億年前に作られた穿孔のネットワークは子育てを2億年さかのぼらせるかもしれない

Colin Barras
16 November 2012


レオナルド・ダ・ヴィンチの六角形スケッチは、未知の生物の化石化した穿孔、パレオディクティオンを表したと思われる。
Biblioteca Leonardiana


およそ500年前、レオナルド・ダ・ヴィンチは化石にちょっとばかり注意を向けた――そして未解決なままの謎の引き金をうっかり引いてしまった。

レオナルドの『パリ手稿I』(Paris Manuscript I)の1ページには海成化石のスケッチがいっぱいに描かれている。その中には蜂の巣状に並んだ六角形もある。古生物学者たちはそれはパレオディクティオン(Paleodictyon)と呼ばれる得体の知れない生痕化石の最初に記録された観察であると考えている。この化石は多くの古生物学者たちによって、海底の緩い堆積物の中に棲息する動物によって作られた穿孔(burrows)の痕であると考えられている。パレオディクティオンの例は、5億4200万年前から4億8800万年前の、カンブリア紀までさかのぼって見つかっていて、似た構造は現在の海底でも作られている。

しかし六角形を生成する動物の正体は分からないままだ。似ているが、より単純な1セットの化石がその理由を説明できるだろう。そして一人の研究者によると、それらは生物が子供の面倒を見始めたのが従来の考えより何百万年も前であったことを示すという。

マウント・ホリヨーク大学(マサチューセッツ州サウス・ハドリー)の古生物学者、マーク・マクメナミン(Mark McMenamin)はネヴァダ州とメキシコの、前期カンブリア紀の5億4000万年前の石灰岩でこの化石を見つけた。複雑な生物が化石記録に最初に現れ始め、多様化した時代だ。それらは穿孔であるように見え、それぞれが直径数10マイクロメートルで、さしわたし約2センチメートルの群れを形成する。

詳細に観察して、マクメナミンは穿孔群の一部が直径250から500マイクロメートルの有機物ペレットを切り開いていることに気づいた。これは穿孔を作った動物が生成したにしては大きすぎる。

潜在的な両親
マクメナミンの考えでは、未知の成体動物がペレットを置いて一抱えの卵の周りに巣を作り、卵は化石化しなかったのだという。「そして孵化幼生は細菌によって分解されたペレットの中の有機物質を食べた」と彼は話す。孵化幼生は巣内を食べ進むと、化石記録に保存された穿孔が残った。


オーストラリア産のパレオディクティオン化石。
Reprinted from Rona, P. A. et al, Deep Sea Research Part II: Topical Studies in Oceanography, 56, 1700-1712 (2009), with permission from Elsevier


「私はより小さな微穿孔が群れの中心に群生する傾向があることに気づいた」とマクメナミンは話す。巣の縁に向って穿孔はより大きくなり、彼はそれが子が円周に達する頃までに成長し始めていたことを示すと考えている。彼はこの考えを先週ノースカロライナ州シャーロットで開かれた米国地質学会年会で議論した。

正しければ、マクメナミンの解釈は子育ての知られている記録を2億年も延長することになる。「これはカンブリア紀にしてはとても複雑な行動だ」と彼は話す。

この仮説はレオナルドも現代の研究者たちも、複雑な六角形のパレオディクティオン穿孔を作った動物を見つけていない理由も説明するだろう。それらの複雑さとは裏腹に、マクメナミンの考えでは、それらは孵化幼生が作った穿孔である。これは、穿孔が占有されるのが比較的短い期間であり、動物が内側で死んで化石化する確率を狭めていることを示す、と彼は話す。

さらなる証拠が必要
この考えは確かに壮観だ、とサスカチュワン大学(カナダ、サスカトゥーン)でカンブリア紀の穿孔を研究する、ガブリエラ・マンガノ(Gabriela Mangano)は話す。そしてマクメナミンはその考えで有名だ。去年彼は巨大な三畳紀の海棲爬虫類に属する椎骨の奇妙な線状パターンが全長30メートルの頭足類によって生成されたゴミの証拠だと示して論争に火をつけた――そのような「クラーケン」の存在を示す直接の化石証拠がないにもかかわらず('Kraken versus ichthyosaur: let battle commence'参照)。

ニューファンドランド・メモリアル大学(セント・ジョンズ)の生痕化石専門家、ダンカン・マキロイ(Duncan McIlroy)はこの巣仮説を完全にテストするのに必要なことを説明する。マクメナミンは注意深く岩石の断面を作って穿孔の3D像を構築する必要がある。「私なら成体が作った大きな半永久的穿孔システムの一部としての別個の構造を探そうとする」と彼は話す。

パレオディクティオンも巣である可能性はあるのだろうか?「確かにあり得る」とマキロイは話す。「だが卵と幼体が共伴したものが見つからない限り、証明するのはほんとうにとても難しいだろう」

一つの問題が残る。マクメナミンによるとこの穿孔はそれを作った軟体性動物より化石化しやすいという。彼はカンブリア紀の標本の中からその化石を探し続ける計画だが、それがなされるまで誰も彼の巣仮説を確かめられないだろう――どの動物がそれを作ったかを発見するのは言うまでもなく。


Nature News
Leonardo fossil sketch may depict early nests
Colin Barras, 16 November 2012
Nature doi:10.1038/nature.2012.11841

原発表
MCMENAMIN, Mark A.S
EARLY CAMBRIAN MICROBURROW NESTS AND THE ORIGIN OF PARENTING SKILLS
Geological Society of America Abstracts with Programs. Vol. 44, No. 7, p.500
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/169-f781356c

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。