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最古のジャイアントパンダ

ジャイアントパンダの系統:中国からスペインへ



Wednesday, 14 November 2012 15:02


現生ジャイアントパンダの画像。Martha de Jong-Lantink http://www.fotopedia.com/items/flickr-5263637493

カタルーニャ古生物学研究所ミケル・クルザフォント(ICP)の研究者たちは、国立自然科学博物館(MNCN-CSIC)、マドリード・コンプルテンセ大学(UCM)、およびバレンシア大学(UV)の研究者たちとともに、著名な雑誌PLOS ONEに新しいクマ科動物の属、クレトゾイアルクトス(Kretzoiarctos)を記載する論文を発表した。それはジャイアントパンダの系統の起源を、1100万から1200万年前までの間のスペインに位置づけるものだ。

ジャイアントパンダAiluropoda melanoleucaは現在は中国にしか棲息していない。それはより基部的な種類から進化し、その最古の化石はアボカド・カン・マタ(Abocador Can Mata、バルセロナ県エルゾスタレッツ・デ・ピエロラEls Hostalets de Pierola)とノンブレヴィーヤ2(Nombrevilla 2、サラゴサ県ダローカDaroca)という2つの古生物産地で見つかっている。

ジャイアントパンダは独特な黒と白のクマで、中国中央部の一部の山脈のタケを食べる。その系統学は生物学者と古生物学者のあいだで何十年も議論の対象となっている。分子データのおかげで、今ではそれがクマ科動物の一つで、現生クマ類の姉妹タクソンであることが分かっている。しかしその起源がどの動物でどこにいたかはまだ答えがない科学問題である。


アボカド・デ・カン・マタから産出したクレトゾイアルクトスの新資料の図。Marta Palmero. ICP

最近まで、中国の上部中新統の化石(700万から800万年前)が、ジャイアントパンダの現生および絶滅種を含むグループであるジャイアントパンダ亜科(Ailuropodinae)の最古の化石だった。ここ数年のあいだに、ヨーロッパでのこのグループのより古い化石を提示するいくつかの発表があった。しかしその記録は貧弱で引き出せる結論は多くなかった。今回PLOS ONE誌に発表された論文は、MNCNのフアン・アベジャ(Juan Abella)が率い、ICPの4人の研究者が参加した。この論文は、アボカド・カン・マタ(バルセロナ県エルゾスタレッツ・デ・ピエロラ)古生物産地で見つかった新しいジャイアントパンダの化石を記述し、ノンブレヴィーヤ2(サラゴサ県ダローカ)の産地で見つかった化石で補完している。それはジャイアントパンダの最古の基部的な属を記載することを可能にする。クレトゾイアルクトスはこの新しい絶滅パンダに与えられた名前で、長期にわたって有名な産地ルダバーニャ(Rudabánya、ハンガリー)の発掘を率いたギリシャの古生物学者ミクローシュ・クレツォイ(Miklós Kretzoi)を記念したものだ。

サラゴサ県で見つかった化石は、ハトヴァン(Hatvan、ハンガリー)で見つかった他の上部中新統の化石と同様に、最初はアグリアルクトス(Agriarctos)属のものとされ、新種アグリアルクトス・ベアトリクス(Agriarctos beatrix)が定義された。ところが、これらの化石の中には下顎歯がなく、この属の模式種、アグリアルクトス・ガアリ(Agriarctos gaali)比較するのが難しかった。だが、同種の新しい下顎が今回アボカド・カン・マタで見つかり、スペインとハンガリーの化石の比較ができるようになった。そして両者の違いが絶滅パンダの新属を記載するのに十分なほど大きいことが示された。


クレツォイアルクトス(新属)・ベアトリクスの歯槽顎資料。1、犬歯と第二小臼歯-第三大臼歯を伴う右下顎、IPS46473、ACM/C6-Camiから。唇側(a)・舌側(b)観;2、壊れた第四小臼歯、IPS46473、唇側(a)・咬合側(b)観;3、左第四小臼歯、NV-2-42(ホロタイプ)、唇側(a)・咬合側(b)・舌側(c)観;4、右第一大臼歯、NV-2-42(パラタイプ)、唇側(a)・咬合側(b)・舌側(c)観、ノンブレヴィーヤ2から。Juan Abella. MNCN

現時点で見つかっている化石の研究はジャイアントパンダの系統の起源をイベリア半島に置く。その後、中期中新世のあいだにパンダはユーラシアを横切って広がったと思われる。鮮新世-更新世のあいだこのグループの分布は中国と東南アジアのみへと縮小したのだろう。遺伝学的手法によると、ジャイアントパンダ亜科は後期中新世の、約2000万年前に他の現生クマ類の亜科から離れた。

Institut Català de Paleontologia Miquel Crusafont, ICP News
The giant panda lineage: from China to Spain
Wednesday, 14 November 2012 15:02

原論文
Juan Abella, David M. Alba, Josep M. Robles, Alberto Valenciano, Cheyenn Rotgers, Raül Carmona, Plinio Montoya, Jorge Morales
Kretzoiarctos gen. nov., the Oldest Member of the Giant Panda Clade
PLoS ONE 7(11): e48985. doi:10.1371/journal.pone.0048985



最古のパンダ化石が驚く場所で見つかった



Charles Choi, LiveScience Contributor
Date: 14 November 2012 Time: 05:01 PM ET


ジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)の系統の最古の知られている祖先は約1160万年前に現在のスペインに棲息していた。
CREDIT: SINC


すべてのジャイアントパンダ類は中国にいるが、化石は最古の知られているこの系統の祖先がスペインに住んでいたことを明らかにする、と研究者たちは話す。

ジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)はその黒と白の毛皮で世界中に知られている。ジャイアントパンダはほとんど完全にタケを食事としていることでクマ類の中で独特である――クマ類の科の他のメンバーは雑食性かもっぱら肉食性である。

遺伝学的証拠はジャイアントパンダの祖先が1800万から2200万年前に他のクマ類から分岐したことを示す。だが、初期のジャイアントパンダがどのような動物でこのクマ類の系統が時とともにどのように変化したのかについては多くが不確かなままだ――新発見の前は、最初期の文句なしのジャイアントパンダ化石はたかだか約820万年前で、中国から収集されていた。

今回、古生物学者たちは2セットの化石の顎と歯を明らかにし、これまで発見されたジャイアントパンダの系統の最初期のメンバーに属するという。この化石はスペイン北東部の2つの産地から収集された。

最初期のパンダ


2セットの化石の顎と歯の分析はそれらがこれまで発見されたジャイアントパンダの系統の最初期のメンバーに属することを示す。
CREDIT: Abella et al., PLoS ONE


この種は新しく宣言された属、クレトゾイアルクトス(Kretzoiarctos)に属する。この名前は「クレツォイのクマ」を意味し、他の絶滅パンダ種を発見していた古生物学者、ミクローシュ・クレツォイ(Miklos Kretzoi)にちなんで名づけられた。種はクレトゾイアルクトス・ベアトリクス(Kretzoiarctos beatrix)と命名され、「ベアトリクス」は研究者たちの仲間の、スペインの古生物学者、ベアトリス・アサンサ(Beatriz Azanza)にちなむ。

化石は1160万年前の中期中新世にさかのぼり、この時代にこの地域は湿潤で、適度に温暖で、森林が広がっていた。

「我々がこの論文で記載する新しい属はイベリア半島での最初のクマ類の記録である上に、最初のジャイアントパンダの系統だ」とスペイン国立自然科学博物館(マドリード)の古生物学者、フアン・アベジャ(Juan Abella)は話す。

この新しいクマ類の体重は130ポンド(60キログラム)を超えず、最小の現生クマ類種であるマレーグマ(Helarctos malayanus)ぐらいのサイズになる。

その歯から判断すると、それは雑食性だったが、タケなどの硬い植物物質を食べるのに適応したクマの特徴を多く有していた。

「それは肉と果実から植物の茎や葉まで、非常に多様な食料を利用していた」とアベジャはLiveScienceに語った。「我々は中期中新世のあいだのスペインにタケがあったかを知らないが、湿潤な気候にともなう他の多くの同様の植物があり、クレトゾイアルクトスが利用可能だった」

疑問は残る

クレトゾアルクトスの毛は残っていないため、それが現生ジャイアントパンダと同じような色分けだったかどうかは分かっていない。だが、アベジャはこのクマ類のグループにとっての原始的な配色も暗い色にいくつかの白い斑点だったと推測した。これはほとんどのクマ類の仔がこの配色を持つという事実に基づく――多くの動物では、幼体に見られる生物学的パターンはそれらの祖先の様子を反映する。

これらの研究結果はジャイアントパンダの系統の西ヨーロッパ起源を示すだろう。だが、このグループの化石記録はまだそれらが特定のどこで出現したかを言うには乏しく断片的だ、と研究者たちは話した。

もう一つの謎は、なぜクレトゾイアルクトスが絶滅していったのか?というものだ。「もっとも可能性がある原因は、森林が後退して、開けて乾燥した空間ができ、同様のもっと大きくて競争力のある種が出現したことだろう」とアベジャは話した。アベジャと彼の共同研究者たちはその研究結果をオンラインで今日(11月14日)、PLoS ONE
誌に詳細に発表した。

LiveScience
Oldest Panda Fossils Found in Surprising Place
Charles Choi, Date: 14 November 2012 Time: 05:01 PM ET
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