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欧州で独立したブタ家畜化

新石器時代のブタへの羨望



by Michael Balter on 4 September 2007, 12:00 AM


独自のイノシシ
新しい研究はブタがヨーロッパでどのように始まったを明らかにする。
Credit: Jeff Veitch/Durham University


中東から輸入されたブタは11,000年前にヨーロッパの農耕民に独自のブタを家畜化し始めるよう駆り立てたことが、新しい遺伝学分析から分かった。この研究結果は動物飼育が古代世界にどのように広がったかを明らかにする。

牧畜が起源したのは、ヒツジが最初に家畜化された約11,000年前の近東だ。考古学者たちは動物飼育がその後のヨーロッパへの広がり方に3つのモデルを提唱している。すなわち初期農耕民が西へと身体的に移住したか、牧畜は文化拡散を通して広がったという考えか、またはヨーロッパ人が独自に野生動物を馴化したか。

それを解明するため、ダラム大学(英国)の2人の考古学者、グレガー・ラーソン(Greger Larson)とキース・ドブニー(Keith Dobney)が率いる国際チームは、野生および家畜ブタの顎と歯から221点のミトコンドリアDNA試料を抽出した。標本は、13,000年にわたるヨーロッパと西アジアの140の考古学遺跡から集められた。これらの古代DNA配列は323の現生ブタと比較された。

チームは、約7500年前に現れるヨーロッパで最初の家畜ブタが、近東のブタの遺伝マーカーを持っていたことを見いだした。これはそれらが、たぶん西へと移住した農耕民によって、ヨーロッパ大陸に持ち込まれたことを意味する。ブタが現れてまもなく、ヨーロッパ人は彼ら自身の野生イノシシを家畜化し始め、それはすぐに近東からの輸入ブタを置き換えた。たった500年で、ヨーロッパで家畜化されたブタの地域的遺伝マーカーの比率は5%から95%へと上がった、と著者たちは今週Proceedings of the National Academy of Sciences誌にオンラインで報告する。研究者たちは近東のブタの到着がヨーロッパ人を彼ら自身のブタを家畜化する気を起こさせたことを示す。

動物家畜化の3つのモデルすべてが、少なくともヨーロッパにおけるブタ飼育の起源については、当てはまるように見える。同じ過程が家畜ウシでも起こったらしく、その野生祖先もヨーロッパと近東の両方に棲息していた。

「これは偉大な論文でこの議論への非常に重要な貢献だ」とシェフィールド大学(英国)の考古学者、マレク・ズヴェレビル(Marek Zvelebil)は話す。だが、彼は著者たちが近東人が到来する前に一部のヨーロッパ人がブタを馴化していた可能性を完全には除外していないことを注意する。それは「DNA分析では簡単には検出できないだろう」という。

ポルトガル考古学研究所(リスボン)の動物考古学者、サイモン・デイヴィス(Simon Davis)は、この研究の妥当性は考古学者たちが野生ブタを、より小さな家畜ブタから正しく区別したかどうかに依存すると、さらに警告する。これらの違いは家畜化が最初に始まったときには僅かなものから出発したことから、デイヴィスはチームが「危なっかしい基盤」に立って、家畜化の最初期段階について結論を引いていると話す。

元記事
Science NOW
Swine Envy in the Neolithic
by Michael Balter on 4 September 2007, 12:00 AM

原論文
Greger Larson, Umberto Albarella, Keith Dobney, Peter Rowley-Conwy, Jörg Schibler, Anne Tresset, Jean-Denis Vigne, Ceiridwen J. Edwards, Angela Schlumbaum, Alexandru Dinu, Adrian Bălăçsescu, Gaynor Dolman, Antonio Tagliacozzo, Ninna Manaseryan, Preston Miracle, Louise Van Wijngaarden-Bakker, Marco Masseti, Daniel G. Bradley, and Alan Cooper
Ancient DNA, pig domestication, and the spread of the Neolithic into Europe
PNAS September 25, 2007 vol. 104 no. 39 15276-15281
Published online before print September 13, 2007, doi: 10.1073/pnas.0703411104



2007年の少し古いニュースです。ブタの家畜化が独立して複数回起こったことを分子情報を使って示した研究は、ラーソンらによる2005年の論文が有名です。先週のブタのドラフトゲノムの論文も、ラーソンらの結論を裏付けるものとなっています。
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