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淡水棲モササウルス類

パンノニアサウルス・イネクスペクタトゥス:世界で最初の淡水棲モササウルス類



By Becky Crew, December 19, 2012


ハンガリーで見つかった最初の淡水棲モササウルス類、パンノニアサウルス・イネクスペクタトゥスの骨格の解剖学。Credit: Makadi L, Caldwell MW, Osi A (2012)

新種のモササウルス類の化石化した骨がハンガリーで発掘され、これらの巨大な、水棲トカゲが淡水と海洋の両方の環境に棲息していたという最初の証拠をもたらす。

1764年に最初のモササウルス類が発見されて以来、世界中で何千体もの標本が発見されている。しかし彼らが淡水環境に棲息していたという証拠がなかったために、彼らは海洋専門の捕食動物だったと推定されてきた。

1999年、ハンガリー西部の産業都市、アイカ(Ajka)にある炭鉱の捨石集積場から、一つの脊椎がさまざまな魚類とクロコダイル類の歯とともに発見された。これはパンノニアサウルス・イネクスペクタトゥス(Pannoniasaurus inexpectatus)と名づけられたモササウルス類の知られている最初の標本だ。誰もかつて淡水環境であったところから標本が見つかるとは思っていなかったからだ。翌年、そこから約20 km離れた露天掘りボーキサイト鉱山であるイハルクート(Iharkút)に、チェバーニャ累層(Csehbánya Formation)と呼ばれる沖積層が露出する産地が発見された。数年にわたって、パンノニアサウルスのさらなる断片的脊椎が、カメ類、トカゲ類、両生類、アリゲーター類、翼竜類、および多くの魚類とともにこの産地で見つかった。しかしこれらの化石は断片的であったため、それらは巨大な陸棲トカゲの骨と間違われていた。

頭骨のすべての重要な骨を含む、さらなる骨がイハルクートで発見され、発掘者たちは知らずに新しい、非常に珍しい太古の水棲爬虫類種を繋ぎ合わせていたことに気づいた。

「今まで、モササウルス上科動物(mosasauroids)は海洋専門のグループだと考えられてきた。ところが、パンノニアサウルスの発見と記載によって、モササウルス上科動物の進化には重要で予想されていなかった淡水環境への適応もあったことが理解されている」と、ハンガリー自然史博物館の古生物学者、ラースロー・マカーディ(László Makádi)率いるチームは今日の号のPLoS One誌に報告する。研究者たちはいま、チェバーニャ累層から大きなものから小さなもの、若いものから老いたものまで、100点以上のパンノニアサウルスの骨を収集している。この産地からは海棲または汽水棲の動植物相の標本は一つも産出していない。


2010年8月に発見された、モササウルス類プラテカルプス(Platecarpus)は、これまで発見された他のほとんどのモササウルス類と同様に、海棲トカゲだった。Credit: Illustration by Stephanie Abramowciz, NHM Dinosaur Institute

研究者たちによると、パンノニアサウルスは8580万から8350万年前の後期白亜紀の間に棲息していた。それはテーティス群島(Tethyan Archipelago)西部にあった島状陸塊の淡水の河川系で繁栄した。テーティス群島はかつてテーティス海(Tethys Ocean)だったところの、アフリカ陸塊とユーラシア陸塊の間にあった一連の列島である。

その脊椎などの骨を知られている海棲モササウルス類のものと比較することで、チームはパンノニアサウルスが最大で全長6メートルまで成長したことを示した。それはこの古環境で知られている最大の水棲捕食動物だった。陸地と浅水域の両方で獲物を待ち伏せするためのクロコダイルのような平たい頭骨を持ち、淡水環境に超特殊化していたと思われる。その肢がどのようなものだったかについての証拠は少ないが、研究者たちはそれが陸棲トカゲのような肢を持っていた可能性があると提示している。彼らによると、パンノニアサウルスは恐らく、アマゾン川、ガンジス川、揚子江、およびラ・プラタ川での生活に適応した現生の淡水棲イルカ類のように、その環境に適応していた。

パンノニアサウルスのものと思われる最小の脊椎はたった70 cmの長さしかない。研究者たちによると、この地域と近くのアイカが一年を通してさまざまなサイズと年齢のたくさんの個体がいた場所であり、季節的な摂食または繁殖活動のために海洋環境から移動してきたのではなかったことを意味するという。しかし彼らは確かな証拠がないことも認めている。「パンノニアサウルスが淡水環境に限定されていたか、あるいは季節的、日和見的な移住者でこれらの生息地での消費者だったのかについては、不確かなままだ」と彼らは報告の中で書いている。「[だが、]堆積学的、タフォノミー的(化石化状態)、形態学的、および地球化学的証拠は前者を示している」

Scientific American, Blogs
Pannoniasaurus inexpectatus: World’s first freshwater mosasaur
Becky Crew, December 19, 2012

原論文
László Makádi, Michael W. Caldwell and Attila Ősi
The First Freshwater Mosasauroid (Upper Cretaceous, Hungary) and a New Clade of Basal Mosasauroids
PLoS ONE 7(12): e51781. doi:10.1371/journal.pone.0051781
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