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現生人類の木登りの解剖学

ルーシーは地上を歩いたのか、それとも樹上で過ごしたのか?



Posted on December 31, 2012 By Joseph Blumberg

重視されてきたのは我々の祖先が「木から下りたこと」で、多くの研究者たちは地上二足歩行が「人間であること」のしるしだと見ている。何といっても、現生の我々の類縁である霊長類――とりわけ大型類人猿――のほとんどは今でも木の上で多くの時間を過ごしている。ヒトは樹上生活でなく地上で生活する、この仲間で唯一の地上に張り付いたメンバーだ。しかしそれはいつも事実だったわけではない。


人類学助教授、ナサニエル・ドミニーは我々の化石祖先におけるロコモーションについての彼の研究を伝えるために現生人類と向き合っている。(Photo by Eli Burakian ’00)

化石記録は我々の先行者がもっぱら樹上棲だったことを示す。つまり、ルーシーが登場するまでは。約350万年前のアフリカで、この新しい生物、アウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)が現れた。ルーシーは発見された最初の標本だった。人類学者たちはA・アファレンシスが二足性だったことに合意するが、ルーシーと彼女の仲間は完全に樹上を捨てたのだろうか?この疑問が今でも激しくぶつかっている論争の根っこである。

「アウストラロピテクス・アファレンシスは硬直した足首と弓なりの、掴めない足を有していた」とナサニエル・ドミニー(Nathaniel Dominy)と彼の共著者たちはProceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)誌に書いている。「これらの特徴は木登りとは機能的に両立しないため、地上性の決定的なマーカーだと広く解釈されている」とダートマスの人類学助教授、ドミニーは話す。

しかしちょっと待ってほしい。ドミニーと彼の共同研究者たちのよってあばかれた新しい証拠に照らせば、この解釈は
性急な判断だ。彼らは人類学者たちがしていることをやった。彼らは外に出て、ルーシーと同様に地上二足性に適応した足を持つ現生人類を観察し、これらの人々が今でも効果的な木登り動物として機能していることを見いだした。

共著者のヴィヴェク・ヴェンカタラマン(Vivek Venkataraman)とトマス・クラフト(Thomas Kraft)はフィリピンとアフリカでのフィールド研究でドミニーと協力した。その内容はPNAS誌の論文に記されている。ヴェンカタラマンとクラフトはダートマス大学生物科学教室の生態学進化生物学PhDプログラムの院生で、米国国立科学財団の院生研究フェロウシップに支援されている。


ウガンダのトゥワ族社会の男はハチミツを集めるために習慣的に木に登る。(Photo by Nathaniel Dominy)

ウガンダでの研究は狩猟採集民のトゥワ族(Twa)と、近隣の農耕民のキガ族(Bakiga)を比較した。フィリピンでは、研究者たちは狩猟採集民のアグタ族(Agta)と農耕民のマノボ族(Manobo)を研究した。トゥワ族とアグタ族は両方とも、彼らの食の中で栄養価の高い構成物である、ハチミツを求めて習慣的に木に登る。この木登り人たちは足の裏を直接木の幹に当て、腕と脚を交互に進めて、上に向かって「歩く」。



木登り人たちのなかで、ドミニーと彼のチームは極端な背屈――向こうずねに向かって上向きに極端な角度で足が曲がる――が現代の「産業化された」ヒトの範囲を超えて起こることを立証した。彼らの脚の骨と足首関節が正常だと仮定して、「我々は軟組織機構がそのような極端な背屈を可能にしたという仮説を立てた」、と著者たちは書く。

彼らはその仮説をテストするために、4つのグループ(アグタ族、マノボ族、トゥワ族、およびキガ族)で超音波画像を使って腓腹筋繊維(大きなふくらはぎの筋肉)の長さを測定し比較した。木登りするアグタ族とトゥワ族は著しく長い筋繊維を持つことが分かった。

「これらの結果はトゥワ族とアグタ族の男による習慣的木登りが足首の背屈に関わる筋構造を変えることを示す」と科学者たちは書く。これは地上性に適応した足と足首がヒトの狩猟採集民族、あるいはルーシー、の行動レパートリーから木登りを除外しないことを立証する。

ダートマスのチームは結論の中で、現在とぼんやりした過去の我々の化石祖先の両方で、行動の解剖学的関係を研究する上でのモデルとしての現生人類の価値を強調している。

Dartmouth NOW
Did Lucy Walk on the Ground or Stay in the Trees?
Joseph Blumberg, December 31, 2012

Vivek V. Venkataraman, Thomas S. Kraft, and Nathaniel J. Dominy
Tree climbing and human evolution
PNAS December 31, 2012 201208717, Published online before print December 31, 2012
doi: 10.1073/pnas.1208717110
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