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恐竜の突進跡でなく泳ぎ跡

オーストラリアの突進する恐竜が一泳ぎする




ラーク採石場の小さな行跡の主の仮説復元。
Illustration by Anthony Romilio, The University of Queensland.


クイーンズランドの古生物学者たちは世界で唯一の恐竜の突進の記録の多くが、走る動物ではなく泳ぐ動物の行跡からなることを発見した。

クイーンズランド大学(UQ)のPhD候補者、アンソニー・ロミリオ(Anthony Romilio)はクイーンズランド州中西部のラーク採石場保護公園(Lark Quarry Conservation Park)にある何千もの小型恐竜の行跡についての研究を率いた。

ロミリオ氏によると、この9500-9800万年前の行跡は、この地域が広大な、森林の広がる氾濫原の一部だった時代に浅い河川に堆積した、シルト岩と砂岩の薄い層に保存されているという。

「行跡の多くは溝が伸びたものに過ぎず、たぶん泳ぐ恐竜の爪が川底を引っ掻いたときに形成されたのだろう」とロミリオは話した。

「一部のもっと珍しい行跡には『爪先歩き』した行跡が含まれる。これは完全に浮遊した恐竜がその趾で深く、ほぼ垂直の引っ掻き痕をつけて、自身の体を水中で前進させたところだ」

「これらのような行跡が走ったり歩いたりしている動物がつけたものだと考えるのは困難だ」

「それが本当だったら、もっとはるかに平たい足跡も堆積物中に保存されていると予想できるだろう」


「スカルトプス・アウストラリス(Skartopus australis)の行跡(三次元映像)。
Romilio et al 2013 from The University of Queensland on Vimeo.


ロミリオ氏は異なったサイズの恐竜がつけた同様の外見の泳ぎ跡も水深の変動を示すと話した。

「最小の泳ぎ跡は約14 cmの最小の水深を示し、もっと大きな跡は40 cm以上の深さを示す」とロミリオは話した。

「水の水準が変動しない限り、異なったサイズの泳ぎ跡がどのようにして一つの表面に保存されるのか想像するのが難しい」

「一部の大型の行跡ははるかに歩いている動物に近く、我々はこれらの恐竜が浅い川を徒歩で渡ったのだと推定している」

ロミリオ氏によると、ラーク採石場にある泳いでいる恐竜の行跡は、鳥脚類と呼ばれる小型の、二本脚の草食恐竜に属するという。

「これらは大型の恐竜ではなかった」とロミリオ氏は話した。

「小型のものの一部はニワトリより大きくないが、川を徒歩で渡る動物の一部はエミューぐらいに大きかった」

研究者たちの解釈によると、多数の連続する行跡の中に大きな間隔があることは、恐竜が下流に向かって移動していたことを示す。たぶん移動の補助として川の流れを利用して。

水深の変動があったと思われることを考慮して、研究者たちは行跡が数日にわたって、もしかすると数週間にわたって、形成されたと推定している。

以前の研究はラーク採石場で2つのタイプの小型恐竜の行跡を同定していた。すなわち、趾の長い行跡(スカルトプスSkartopusと呼ばれる)と趾の短い行跡(ウィントノプスWintonopusと呼ばれる)だ。

クイーンズランド大学の化学者たちは「本を表紙で判断してはいけない」のごとく、「行跡をその輪郭で判断してはいけない」ということを見いだした。

「スカルトプス行跡の3Dプロファイルはそれらが趾の短い主がつけたもので、その趾を堆積物に引っかけて、行跡が長くなったことを明らかにする」とロミリオは説明した。

「この文脈では、いちばん良い解釈はそれらがウィントノプスの変形の一つにすぎないというものだ」

ロミリオの指導教官で新論文の共著者のスティーヴ・ソールズベリ(Steve Salisbury)博士は、「ラーク採石場の行跡の三次元分析によってこの産地が何であるかについての我々の理解を大いに精密化できた」とつけ加えた。

「またこれらの恐竜が異なった環境でどのように動き振る舞ったかについてもさらに知ることができた」とソールズベリ博士は話した。

過去30年にわたって、ラーク採石場にある行跡は世界で唯一の「恐竜の突進」の記録として知られていた。

2011年のロミリオとソールズべりによる以前の研究もラーク採石場の大型の行跡が以前の説のような大型獣脚類ではなく、恐らくムッタブラサウルス(Muttaburrasaurus)に似た草食恐竜がつけたものであることを示した。

「総合すると、これらの研究結果はラーク採石場が『恐竜の突進』のものではないことを強く示唆する」とロミリオは話した。

「この産地へのより良い類推はたぶん河川横断だろう」

ソールズべり博士によると、どのような解釈になっても、これらの研究結果は産地の重要性を何も失わせないという。

「ラーク採石場は常にオーストラリアで最も重要な恐竜の足跡産地であるし、あり続けるだろう」とソールズべり博士は話した。

新しい研究はJournal of Vertebrate Paleontology誌の2013年1月号に発表された。

University of Queensland, UQ News
Australia's stampeding dinosaurs take a dip
Published: 09 January 2013

原論文
Romilio, A., Tucker, R.T. and Salisbury, S.W. 2013.
Re-evaluation of the Lark Quarry dinosaur tracksite (late Albian–Cenomanian Winton Formation, central-western Queensland, Australia): no longer a stampede?
Journal of Vertebrate Paleontology 33(1), 102–120.
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