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サツマイモの移入史

DNAによってサツマイモがどのように海を渡ったかが分かった



歴史的な標本は初期の航海者たちがこのイモをポリネシアに持ち込んだことを明らかにする。

Brian Switek
21 January 2013


サツマイモは1,000年以上にわたって世界を旅してきた。
Topic Photo Agency/Corbis


この地味なサツマイモはオセアニアへの移入種だ。この南アメリカ原産のイモはポリネシアを通って環太平洋の島々で植えられている――しかしどうやってそこにたどり着いたのかははっきりしていなかった。押し葉標本と現生作物からの遺伝的証拠を用いて、研究者たちはいまサツマイモの伝来ルートを絞り込んだ。それはサツマイモを運んだ人々の移動への手がかりをもたらすだろう。

少なくとも3つの別個の仮説がサツマイモ(Ipomoea batatas)の移入を説明するために発表されている。一部の考古学者たちはさまざまなサツマイモを指す言葉――ポリネシアでは'kuumala'(クマラ)とその派生、南アメリカ北西部のケチュア語話者のあいだでは'kumara'、'cumar'、または'cumal'――の間の類似性を証拠として使っている。言語学的証拠は、このイモがポリネシアで栽培されるようになったのは、ヨーロッパ人が南アメリカにたどり着くはるか前に南アメリカを訪れたポリネシア地元民によって初期に導入された後であることを示す。第二の説は、サツマイモは種の自然散布を通して太平洋を渡って、オセアニアにたどり着いたというものだ。

今日Proceedings of the National Academy of Sciences誌に発表された、このイモの経路の遺伝学的マップは、第三の学説に支持を投げかける。1970年代にビショップ博物館(ハワイ州ホノルル、当時)の考古学者、ダグラス・イェン(Douglas Yen)が発展させた「三回移入説」では、サツマイモはオセアニアに複数回伝来した。一回目は西暦1000と1100年の間で、ポリネシア人航海者が南アメリカを訪れてサツマイモを持ち帰り、後に他の太平洋の島々に広がっていった;次にヨーロッパ人が別のサツマイモの系統をフィリピンと太平洋西部に運び込み、それが16世紀以後に2つの別個の波としてあった。その状態から、遺伝的に異なったサツマイモの系統がオセアニアじゅうに拡散したと思われる。

最新の研究はこの三回移入シナリオに有利なものだ。国際農業開発研究局(フランス、モンペリエ)の植物学者、カロリーヌ・ルーリエ(Caroline Roullier)は現生サツマイモと押し葉コレクションに保管された歴史的標本から遺伝学的サンプルを採取した。

古いポテト
押し葉標本には1769年にキャプテン・ジェームズ・クックがニュージーランドとソシエテ諸島を訪れた航海の間に収集した植物が含まれていた。ルーリエと彼女のチームはとくに歴史的標本に注目した。それらは、交易と植民がその遺伝的シグネチャを上書きする前に、異なったサツマイモの品種がどのようにオセアニアに広がったかを反映しているからだ。

植物の細胞核と葉緑体から抽出した短いDNA配列を使って、ルーリエと彼女の共著者たちはこの野菜が南アフリカ起源の遺伝的遺産を受け継いでいることだけでなく、ポリネシアと太平洋西部に違うタイプが存在することを見いだした。ポリネシアのサツマイモは、ヨーロッパ人航海者が別の場所から違う系統を導入した時点ですでにこの地域に存在していた、明瞭な系統の一部だった。それぞれの系統が数回ずつ導入されたらしく、拡散と交易のパターンをさらに複雑にしている。「現在の押し葉標本目録のサンプルでは先史時代の複数回の導入を解明することはできなかった」とルーリエは話す。

「私は[三回移入]仮説がこれらの最近の研究結果によってさらに確かめられたのを見て、とてもうれしい」とカリフォルニア大学バークリー校の考古学者、パトリック・カーチ(Patrick Kirch)は話す。そのような人類が植物と動物をどのように移動したかについての研究は、民族植物学のパイオニア、故エドガー・アンダーソン(Edgar Anderson)が「人類の運んだ景色」と呼んだものを示す、とカーチは話す。

歴史的標本はこれらのパターンの解明に重要になるだろう。たとえば、キャプテン・クックの航海で収集されたサツマイモは、「世界中の博物館でそのような標本が管理され続ける重要性」を示す「タイムコントロールされたデータをもたらした」。

Nature News
DNA shows how the sweet potato crossed the sea
Brian Switek, 21 January 2013
Nature doi:10.1038/nature.2013.12257

原論文
Caroline Roullier, Laure Benoit, Doyle B. McKey, and Vincent Lebot
Historical collections reveal patterns of diffusion of sweet potato in Oceania obscured by modern plant movements and recombination
PNAS, 2013.
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