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フンコロガシを導く天の川

フンコロガシは天の川に案内される



by Gretchen Cuda Kroen on 24 January 2013, 12:55 PM


星空の夜。星の光を使って、フンコロガシは比較的真っ直ぐに移動する(上丸囲いの中)。しかし夜空が隠されると、フンコロガシは外周への真っ直ぐな経路を保つのがはるかに困難になった(下丸囲い)。
Credit: (left) Emily Baird; (right) Adapted From M. Dacke et al., Current Biology, 23 (2013)


オスのフンコロガシ(サテュロスタマオシコガネScarabaeus satyrus)のその日の暮らしはこんなだった。ひと山の糞に飛び、その塊を大きな玉へと整形し、そしてその玉をできるだけ早く糞だまりから転がし出す。だが、この夜に活動する甲虫は、同じところをぐるぐる回るのを避けるのにある種のコンパスが必要であることが判明した。Current Biology誌に発表された新しい研究はこの昆虫が星の光を案内に使って経路を決めることを示す。鳥類、アザラシ類、およびヒトも星の光を案内に使うが、これは昆虫においてそれが示された最初の例である。

糞を転がす要点は、メス虫の将来の子孫のためのエサ――すなわち排泄物――でメスを印象づけ、彼女を誘惑してつがいにすることだ。そして彼女はその玉の中に卵を産み、それを1メートル以上の深さがあるトンネルのネットワークの中へと埋める。そこでその玉は内側で幼虫が成長するための良い食料となる。

しかし真っ直ぐに糞玉を転がすこともオスのフンコロガシの生殖成功のための鍵である。ライバルのオスは動きの遅い虫を追い越し、苦労して得た宝を自分のものだと主張することが知られている。競争は糞の山の近くでもっとも激しく、すばやく効率的な逃走をすることがつがいの成功にとって重要である。

フンコロガシが星の光を使うという発見は「偶然以外の何者でもなかった」と研究したルンド大学(スウェーデン)の動物学教授、エリック・ウォラント(Eric Warrant)は説明する。彼の調査グループはフンコロガシが月の偏光パターンをどのように使って自分の進む経路を保つかを研究していた。ある月のない夜、彼らは驚くべき観察をした――フンコロガシは真っ直ぐな軌跡を維持したのだ。「月がなくても――星だけがあっても――彼らのナビゲート能力はそのままだった」とウォラントは話す。「我々はびっくりした」

さらに調べるため、ウォラントと彼の共同研究者たちは砂で満たされた円形の領域を用意し、フンコロガシの軌跡を上から撮影しながら、糞玉を中央から縁へと転がすのにかかる時間を測定した。この実験は星空下の野外と、研究者たちが星の光を操作できるプラネタリウムの内側の両方で行われ、フンコロガシが使っている特定の手がかりを絞り込んだ。

彼らが見つけたのは、フンコロガシは月または月のない星空からの自然光を使って真っ直ぐな経路で転がしそれを周囲に素早く運ぶということだった。プラネタリウムの中で夜空または天の川単体の像が映写された場合でも彼らは同じぐらいうまくやった。だが、曇った条件下、彼らの目を彼らの背中にテープで留めた厚紙の欠片で覆った場合、またはプラネタリウムの中で彼らに一握りの明るい星だけを見せた場合は、彼らは直線状の経路をたどるのが著しく困難だった。

研究者たちは、野外ではフンコロガシは個々の星を使わずに、天の川からの明るい星の光の帯を一種のコンパスとして使っている、と結論づけた。天の川は研究者たちがその実験を行った南半球(南アフリカ)でははるかに簡単に見ることができる、とウォラントは話す。「たぶんそれは昆虫の目にははるかに見やすいのだろう――特にこれらのフンコロガシが持つような敏感な昆虫の目では」

フンコロガシは「昼間に最良の視覚を持つミツバチより約1000倍も目が良い」とプリンストン大学の進化生物学者で昆虫コミュニケーションとナビゲーションの専門家の、ジェイムズ・グールド(James Gould)は説明する。フンコロガシにとって、天の川はたぶん夜空を横切って延びる、さまざまな明るさのぼんやした帯のように見えるだろう。「彼らがしなくてはならないことはそのランドマークに対して頭の向きを維持することだけであり、彼らはやれるだろう」と彼は話す。

他の昆虫種も同様に星の光に頼っているかもしれない。「夜行性のハチや夜行性のガがいるし、これまで彼らにこれをやれるか尋ねたものはいない」とグールドは話す。「調べに行く理由はフンコロガシがもたらしてくれた」

元記事
Science NOW
Dung Beetles Navigate by the Milky Way
Gretchen Cuda Kroen, 24 January 2013

原論文
Marie Dackesend email, Emily Baird, Marcus Byrne, Clarke H. Scholtz and Eric J. Warrant
Dung Beetles Use the Milky Way for Orientation
Current Biology, 24 January 2013
10.1016/j.cub.2012.12.034
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