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最古の鳥類?偽物化石?

最古の鳥類という主張が羽を逆立てた



by Michael Balter on 29 May 2013, 1:20 PM


早起き鳥類? 中国で発見された1億6000萬年前の鳥類の骨格(左)と主張されたものの
想像復元図(右)

Credit: (fossil, left) Thierry Hubin/IRSNB; (reconstruction, right) Masato Hattori

ジュラ紀(およそ2億から1億4500万年前)の時代に、ある肉食恐竜は鳥類に似た骨格を進化させはじめ、体に羽毛は生やしはじめた。これらの生物のうちの一グループはやがて分岐して鳥類になった。だが鳥類になったのがどのグループで、それが実際にいつ起こったかについては、研究者のあいだで長く議論されてきた。いま、科学者たちのチームが知られているなかで最古の鳥類を発見したと主張している。これらの疑問をついに解決するかもしれない発見だ。しかし反対論者たちはそれが本当に鳥類なのか疑っていて、一部の人たちはそれが本物の標本であることを完全には信じていない。

過去10年前後のうちに約30種の羽毛恐竜が発見されていて、そのほとんどが中国遼寧省北東部にある地層から発見されている。しかし今までは、それらのなかに知られている最古の鳥類がいると主張した古生物学者は少なかった。その名誉は150年にわたってアルカエオプテリクス(Archeopteryx、始祖鳥)が保持してきた。アルカエオプテリクスはドイツで発見された1億5000万年前の生物で、この種の数体の標本が過去1世紀半にわたって見つかってきた。とはいえ2年前、中国でもっとも有名な化石ハンターである、古脊椎動物古人類研究所(北京)の徐星(Xing Xu)は、サイエンス誌(Science)の論文でアルカエオプテリクスが真の鳥類ではなかったと主張した。ただし多くの研究者たちは賛成しなかった。

しかしアルカエオプテリクスが鳥類であるにしても、王立ベルギー自然科学研究所の古生物学者、パスカル・ゴドフロワ(Pascal Godefroit)が率いるチームによって報告された新しい標本は、知られている最古の鳥類という止まり木からアルカエオプテリクスを押しのけるかもしれない。チームは新しい化石にアウロルニス・クスイ(Aurornis xui、アウロルニスは「夜明けの鳥類」を意味し、クスイは徐星(シュー・シン)の鳥類起源への貢献に敬意を表して、徐氏曙光鳥)と名付けた。この化石はネイチャー誌(Nature)の報告によると、遼寧省の髫髻山累層(Tiaojishan Formation)の、約1億6000万年前という年代の堆積物の中から見つかった。これは恐竜類が鳥類へと進化しはじめたと考えられている年代のころだ。今日ネイチャー誌にオンラインで報告されたこの化石(写真参照)は、きわめて完全だったため、ゴドフロワと彼の共同研究者たちはその骨格の1000点近い別個の特徴を約100種の他の恐竜類および鳥類のそれらと比較することができ、コンピュータが生成した進化ツリーはアウロルニスが鳥類の枝の最基部に位置する結果となった。この系統分析と呼ばれる進化ツリーは、アルカエオプテリクスを鳥類の地位へと復帰させ、一部の他の羽毛恐竜――1億5000万から1億6000万年前の、同じく髫髻山累層から見つかり、2009年に徐によって最初に同定されたアンキオルニスAnchiornis、近鳥竜)を含む――を初期鳥類として再分類した。

初期鳥類の専門家たちはアウロルニスの発見が大ニュースの潜在性を持つことに同意する。「標本はとてもエキサイティングだ」とオハイオ大学(アセンズ)の古生物学者、ローレンス・ウィトマー(Lawrence Witmer)は話す。エディンバラ大学(英国)の古生物学者、スティーヴン・ブルサット(Stephen Brusatte)も同意する:「それがもっとも原始的な鳥類なら、とてつもない発見だ」

しかしロサンゼルス郡立自然史博物館(カリフォルニア州)の古生物学者、ルイス・キアッペ(Luis Chiappe)は、アウロルニスが最初の鳥類であると主張する前に、一つの重要な輪を飛んでくぐり抜けないといけない、つまりそれが本物であることが立証されなくてはならない、と話す。それは標本がゴドフロワのチームの発掘期間中に見つかったのでなく、――徐によって研究されたたくさんのものを含む、遼寧省からのほとんどの初期鳥類と羽毛恐竜と同様に――それが農夫によって発見され、中国の化石ディーラーから獲得されたと思われるためだ。化石ディーラーはそれを省の遼西宜州古生物化石地質公園(Yizhou Fossil and Geology Park)へと売却した。中国の博物館と研究所は近年、偽物や変造化石の流通に悩まされている。それには1990年代後半の偽物で、恐竜類と鳥類の間の「ミッシングリンク」と主張され、ナショナルジオグラフィック誌(National Geographic)によって発表された、悪名高い「アルカエオラプトル」"Archaeoraptor"も含まれる。

「私はこの標本を懐疑的な目で見るだろう」とキアッペは話す。「それがあまりに綺麗に並びあまりに完全であるという事実は、それを怪しくする」。だがキアッペは、著者たちが主論文に沿えて発表されたsupplementary informationの中で、化石が偽物であるかもしれない可能性を考慮したことを認めている。この補遺資料の中で、チームは骨格が頁岩スラブの中に保存され、化石ディーラーはそれがアンキオルニスの標本も発見された地点の近くで見つかったと主張していると語っている。この頁岩はその外見から遼寧省に由来すると思われ、化石は宜州公園の専門家たちのほか、論文の共著者となっている二人の中国人研究者によって調査され、その全員が化石が偽物である可能性は「それなりに低い」と結論づけた。

ゴドフロワは化石が偽物かもしれない、あるいは標本がディーラーから得られたという示唆に怒った。「農夫が遼寧で標本を収集しはじめなかったら、中国の羽毛恐竜と鳥類の進化についてなにも分からなかっただろう」と彼は話す。ウィトマーは研究者たちが化石の由来を疑うことは「完全に正しい」ことに同意するが、彼はそれが本物だというチームの結論に「満足している」と話す。「代案はそれを無視することだが、それはあまり真っ当でないと思われる」と彼は話す。

なお、アウロルニスが本当に本物であるにしても、それが最初の鳥類であることを意味するわけではない、と研究者たちは話す。ブルサットによると、チームの進化分析はいくつかの可能性の一つにすぎないという。「鳥類が恐竜類であることは分かっているが、最初の鳥類の正確な血筋はまだ分かっていない」、たとえ今回の新発見があっても、と彼は話す。彼はアウロルニスとアンキオルニスが別種ではなく、同じ種の成体と幼体バージョンということもあり得る、とつけ加える。もしそうなら、それらが鳥類などではないという明らかな可能性も含め、その進化的地位についてまったく異なった結論が導かれるだろう。

そして徐はゴドフロワと共同研究者たちの系統分析が、とくにそれが知られてるなかで最大の恐竜データベースを使っていることから、「非常に重大」であるはずだと話す。羽毛恐竜と考えられる他の種まで鳥類カテゴリーに入れるなど、「彼らの分析はもっとも最近の研究のものと矛盾するいくつかの結果も出した」。「私はこの一片の研究が最終解答だとは思わない」と彼は話す。

ウィトマーは「これら全ての小さな恐竜-鳥類」をめぐる議論は「狂っている」かもしれないが、それは避けがたいことだと話す。これらの進化のより糸をほどくのは「ごちゃごちゃになっている」と彼は話す。

元記事
Science NOW
Earliest Bird Claim Ruffles Feathers
Michael Balter, 29 May 2013

原論文
Pascal Godefroit, Andrea Cau, Hu Dong-Yu, François Escuillié, Wu Wenhao & Gareth Dyke
A Jurassic avialan dinosaur from China resolves the early phylogenetic history of birds
Nature (2013) doi:10.1038/nature12168 Published online 29 May 2013
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