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フランスワインの古い起源

フランスワインは古い起源を持つ



by Helen Fields on 3 June 2013, 3:00 PM


緊急事態(絞るもの)。紀元前6世紀のギリシアの壺の上で、一人のサテュロスがブドウを踏みつぶしている。1世紀ほど後、フランス南部でケルト人はこの石灰岩の搾り機(右下)を使ってワインのためのブドウを潰していた。
Credit: (left) Martin von Wagner Museum/University of Würzburg, photograph: P. Neckermann; redrawn and adapted by Benjamin Luley (right, inset) Michel Py/© l'Unité de Fouilles et de Recherches Archéologiques de Lattes


ワイン造りはバゲットやパントマイムと同じぐらいフランス的だ。しかしこの飲み物はそもそもどのようにこの地域に伝来したのだろうか?新しい研究は、考古学者たちの昔からの考えが正しかったことを確かめた。古代ローマ人は自分たちのワインをフランスに持ち込んだが、彼らが着くはるか前にこの国はワインを作っていたし輸入もしていた。

紀元前525年、現在のフランス、モンテペリエ付近にあたる、地中海沿岸のラッタラ(Lattara)の人々は、フランス土着のケルト人だった。彼らはウェールズ語やゲール語と類縁の言語を話し、ある発酵飲料――たぶんビールかハチミツ酒――を楽しんでいた。彼らの壁に囲まれた街にあった一軒の建物に、エトルリア人の商人が住んでいた。エルとリア人はトスカーナ州周辺にいた先ローマ文明からの人々だ。考古学者たちは1980年代前半からこの遺跡を発掘していて、都合のいいことにそれらの建物は紀元前475年に崩壊し、商人たちの品物を壊れた壁や屋根の下に埋めた。彼らのアンフォラ(両取っ手付きの壺)の多くは元の場所で壊れた。これらの陶器は、乾燥果実やオリーヴ油、そしてワインを含む、すべての種類の商品の輸送と貯蔵に使われた。

考古学者たちは、これらのアンフォラがたぶんワインの輸送に使われたと考えた。理由の一部は、オリーヴ油に溶けた、樹脂が内側にあるように見えたためだ。当時シカゴ大学(イリノイ州)のPh.D.学生の人類考古学者、ベンジャミン・ルーリー(Benjamin Luley)はケルト人の生活がローマの征服の後にどのように変わったのかの理解に興味を持っていた。彼はこれらのアンフォラが発掘された遺跡を研究し、底に残滓が見えるアンフォラからサンプルを取った。地中で2500年ほど経った後、底はスーパークリーンではなかった。「我々は一種のコントロールとして泥も分析したかったため、泥をそのままにした」とルーリーは話す。

彼と彼の共同研究者たちは、彼らの陶器中心の分野では普通でない段階も踏んだ。建物の崩壊の50年ほど後の、オリーヴかブドウ用だったと思われるタイプの、コーヒーテーブル大の石灰岩の搾り機からもサンプルを取った。それは遺跡の近くの博物館で展示されている。ルーリーともう一人の研究者は石のノミを使って、この人造物からおよそ5平方センチメートルの領域を、数ミリメートルの厚さで、注意深く剥ぎ取った。「我々は来訪者がいないときにそれをやった」と彼は話すが、展示品に囲まれていて、彼は人々があとでその石を見ることを気にしていた。「我々はそれに大きな傷をつけたくなかった」

サンプルは米国に送られ、化学分析にかけられた。ペンシルヴェニア大学の生分子考古学者、パトリック・マクガヴァン(Patrick McGovern)が率いる研究者たちはサンプルを分析し、酒石酸を含む化合物を調べた。酒石酸はブドウなどの果実に見られ、しばしばワインが存在したことを示すのに使われる化学物質だ。手法は液体クロマトグラフィー質量分析を含み、ベルツヴィル(メリーランド州)のアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局にある最新の装置で行われたそれは普段はドラッグを分析するのに使われている。

研究者たちはワインを示す酒石酸と、アンフォラの中に樹脂が存在したことを示す他の化学物質を見つけた。樹脂は防腐剤または、現在のレツィーナのように、香料だった、あるいは容器の防水に使われた可能性がある。彼らはタイムやローズマリーなどの香草が、このイタリア製ワインの中に含まれていたと思われるいくつかの証拠も見つけた。そのワインは輸入されたものだったが、チームが今日米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)で報告する通り、酒石酸は絞り機の削り屑にも見つかった。それは絞り機がブドウを潰すのに使われたこと――そしてケルト人が紀元前400年ごろという、ローマの征服より2世紀以上前に、すでに彼ら自身のワインを生産していたこと――を示す。

壺から離れて石灰岩の絞り機を見るのは「ずいぶん巧妙な革新」だった、とブラッドフォード大学(英国)の考古科学者、カール・ヘロンは話す。古いサンプルの化学分析は常に困難を伴う、と彼は話す。サンプルは何千年もの時間を、植物や細菌を含む、すべての種類のコンタミネーションの可能性とともに過ごしている。この論文はもっと先進的で、高精度の手法を使っている――この分野にとって良い方向だ、と彼は話す。

考古学者たちはすでにそれらのアンフォラがワインのためのものだったと考えていた。ここや他の遺跡からの多証拠が、これらのケルト人が興味を示したの唯一のエトルリアの産物だったことを示しているためだ、とシカゴ大学の考古学者、マイケル・ダイトラー(Michael Dietler)は話す。彼はルーリーのPh.D.アドバイザーで、ラッタラ遺跡で研究しているが、この研究には関与していない。彼によると、エトルリアのアンフォラの中身が取り出された遺跡で、「我々はとてもたくさんのコップを見つけられる」という。また、ブドウの種と茎の遺物が近くで見つかってきたが、オリーヴの種は稀だった――そして、居住地のすぐ外側で、考古学者たちは紀元前3世紀のブドウ園すら発掘している。「そこでワイン造りが行われていたことはもはやかなり明らかだったが、これがよい確認を加えたところだ」とダイトラーは話す。

元記事
Science NOW
French Wine Has Ancient Origins
Helen Fields, 3 June 2013

原論文
Patrick E. McGovern, Benjamin P. Luley, Nuria Rovira, Armen Mirzoian, Michael P. Callahan, Karen E. Smith, Gretchen R. Hall, Theodore Davidson, and Joshua M. Henkin
Beginning of viniculture in France
PNAS June 3, 2013, Published online before print June 3, 2013, doi: 10.1073/pnas.1216126110
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