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再発見のカエルは化石属

「絶滅した」カエルはその系統の最後の生き残り



再発見されたパレスチナイロワケガエルはイスラエルで元気だ。

Ed Yong
04 June 2013


新しく再命名されたラトニア・ニグリヴェンテル。イスラエルの自然保護区に棲息し、その属の唯一の生き残っている種と思われる。
Frank Glaw


1996年、40年にわたる調査の失敗の後、パレスチナイロワケガエル(Hula painted frog)は国際機関に絶滅を宣言された最初の両生類となった――それはいま両生綱全体を脅かしている危機の前触れだった。しかしこの生物の死滅という報告はまったくの行きすぎだったようだ。

2011年10月、1匹の生きた個体がイスラエルのフラ自然保護区で見つかり、それ以来たくさんの個体が認められた。「私はそれが保全の成功物語になることを望んでいる」とルッピン学術センター(イスラエル、ミクモレット)のサリグ・ガフニ(Sarig Gafny)は話す。彼はこの再発見された動物の研究を率いた。「その動物の自然史について知られていることは何もなく、我々はそれを研究しなくてはならない。知れば知るほど、我々はそれを保護できる」

ガフニのチームはこのカエルを再発見しただけでなく、その再分類もした。パレスチナイロワケガエルはそれがいなければ絶滅していた属の、最後の生き残りであることが判明した。その属の他のメンバーは化石を通してしか知られていない。その研究は今日、ネイチャー・コミュニケーションズ誌(Nature Communications)に掲載される。

「それは機会がある場合の、自然の復元力の心を打つ一例だ」と国際自然保護連合両生類専門家グループ(ヴァージニア州アーリントン)で研究しする、ロビン・ムーア(Robin Moore)は話す。彼はカエル発見の調査旅行にガフニと同行してきた。「我々には楽観的な感覚を生みだすための保全のフラッグシップが必要だ。この物語は最高のものだ。このカエルは学校のカリキュラムにまで組み込まれていて、テルアビブ空港まで乗ったタクシーの運転手ががその話を知っていた!」

カエルパトロール
保護区の中の無脊椎動物を研究しているあいだに、ガフニはイスラエル自然・公園局のレンジャー、ヨラム・マルカ(Yoram Malka)と出会った。彼はこのカエルがまだ生きていると直感していた。「彼が言ったんだ。『1年くれ。標本を取ってくる』って」とガフニは回想する。翌年、マルカが日中のいつものパトロールをしてるときに、一匹のカエルが彼の前で跳ねた。その日のうちに、ガフニはオフィスに戻ると自分の電話に20回の不在着信があった。「彼は私に話したんだ。『サリグ、我々はそれを見つけた!』と」

それ以来チームは14個体と出会い、そのうち10匹は生きた状態だった。ガフニは2009年にこのカエルの写真を撮った旅行者からの連絡も受けた。公式の再発見の2年前にあたる。


このカエルの頭骨の三次元復元は、それが15,000年前に絶滅したと考えられていた属の唯一の生き残り種であることを明らかにした。
Renaud Boistel and Vlad Brumfeld


異なった綱
パレスチナイロワケガエルが1943年に最初に記載されたとき、それは同じ属の他の現生種とともに、ディスコグロッスス・ニグリヴェンテル(Discoglossus nigriventer)として分類された。しかしガフニと彼の共同研究者たちがそれらの標本のDNA配列を読むと、このカエルがディスコグロッスス(Discoglossus、イロワケガエル属)のクレードの外側に位置することが分かった。彼らはそれがおよそ3200万年前に分岐したと推定している。

このカエルの骨格はDNAによる証拠を支持した。ヘブライ大学(イスラエル、エルサレム)のレベッカ・ビトン(Rebecca Biton)は死んだ標本をコンピュータ断層撮影スキャナー(写真参照)にかけ、それがラトニア属(Latonia)の明瞭な特徴を持っていることを見いだした。ラトニアは化石属で、もっとも新しい標本は15,000年前のものだ。

現在、この生き残りガエル――ラトニア・ニグリヴェンテル(Latonia nigriventer)と再命名された――は自然保護区の一つの池の近くの植生の濃い領域に棲息している。それを見つけるためには、生物学者たちは通常ブラックベリーの藪を漕いで、腐敗する落ち葉の中を掘らないといけない。これは以前の調査が失敗に終わった理由の説明になるだろう。だがガフニはこのカエルの数が増えつつあるために、見つけるのがより簡単になっていることも期待している。

フラ自然保護区は1964年に湿原のパッチを深刻な劣化と侵入してくる農地開発から保護するために設置された。それ以来、「水の質と量は改善されてきた」、とガフニは話す。そして世界中で両生類を殺している死のツボカビ類の痕跡もなく、彼は保全努力がパレスチナイロワケガエルを生きたままにできると期待している。

「棲息地の消失は世界中の両生類の生存にとって最大の脅威としてあり続け、それに対処する戦略がうまくいくことがあることを思い出すのが重要だ」とムーアは話す。「悲観的な状態の中で我々にはこれらのポジティブな話が必要だ」

Nature News
'Extinct' frog is last survivor of its lineage
Ed Yong, 04 June 2013
Nature doi:10.1038/nature.2013.13135

原論文
Rebecca Biton, Eli Geffen, Miguel Vences, Orly Cohen, Salvador Bailon, Rivka Rabinovich, Yoram Malka, Talya Oron, Renaud Boistel, Vlad Brumfeld & Sarig Gafny
The rediscovered Hula painted frog is a living fossil
Nature Communications 4, Article number: 1959 doi:10.1038/ncomms2959
Published 04 June 2013
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