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ネアンデルタール人の腫瘍

ネアンデルタール人も腫瘍にかかった



by Sarah C. P. Williams on 5 June 2013, 5:00 PM


隠し立てをしない。ネアンデルタール人の肋骨のマイクロ-CTスキャンはかつて腫瘍が占めていた空隙を示す。
Credit: GW Weber/University of Vienna


120,000年前に現在のクロアチアに生きていたネアンデルタール人は工業化学物質にさらされておらず、彼らは加工食品とは無縁の食事を食べていた。それでも、我々現代の病から逃れることはできなかった。科学者たちは120,000年以上前のネアンデルタール人の男の肋骨に初めての腫瘍の例を発見した。知られている最古のヒトの腫瘍は4000より最近のものだ。

「比較的少ししか古代における[腫瘍の]罹患について分かっていなかった」とスミソニアン研究所(ワシントンD.C.)の法医学考古学者、ダグラス・ユーブレイカー(Douglas Ubelaker)は話す。彼はこの新しい研究に関与していない。この研究結果は「この病気のルーツの理解に非常に有用だ」。

この骨――成人の男性ネアンデルタール人の上位左肋骨の一部――は元々、1899年から1905年まで行われたクラピナの発掘中に掘り出された。クラピナはクロアチア北部の洞窟で、何百体もの大昔の人類の遺物を産出している。しかしこの肋骨は1999年に標本リストの中に簡潔に記載されるまで、1世紀近くにわたって誤って整理され、無視されていた。それより後に、カンザス大学(ローレンス)の人類学者、デイヴィド・フレイヤー(David Frayer)と共同研究者たちはクラピナコレクションの中の骨の病理学の研究を始めた。この骨の断片――コレクションの中の標本120.17――が正常でないことはすぐに明らかだった。「この骨は剥離していたので、骨髄室の中をのぞき込めた。そこには子どものものであっても、海綿質の骨が見えると予想された」とフレイヤーは話す。「だがこの肋骨には、骨の網になってるのでなく、完全に空っぽだった」

肉眼をもってしても、科学者たちは骨に空隙の領域はかつてそこに腫瘍があったことを示すことが分かった。しかしそのサイズと形状をもっと詳しく調べるために、研究者たちはX線とCTスキャンにかけることにした。これらの研究によって、その空隙の生理学的特徴――なくなった骨のタイプと場所――が線維性骨異形成腫瘍(骨の成長障害によって引き起こされる腫瘍)と一致することが明らかになった、と科学者たちは今日プロスワン誌(PLOS ONE)に報告した。今では線維性骨異形成腫瘍は肋骨に起こる腫瘍のもっともありふれた原因の一つであり、骨折と痛みの原因となることがある。

「不幸にもこの特定の骨格の他の部分がない」とフレイヤーは話す。その結果、彼の他の骨に腫瘍はあったのか、腫瘍に付随して起こる全身性疾患の症状はあったのかなど、腫瘍を持った個体のさらなる詳細について研究者たちは断定できない。研究者たちは単一のサンプルからではネアンデルタール人の人口に占める腫瘍の頻度の推論も導くことができない。

「確実に解釈できる以上に障害について読みだそうとする誘惑が常にある」とユーブレイカーは話す。「だがこれらの著者たちは、鑑別診断の立場で言える範囲の証拠を使って巧みで注意深い研究を行った」

線維性骨異形成腫瘍の原因は現時点で分かっていない。それらが先史時代からヒトの類縁にも存在していたという情報は、この腫瘍が成長するのに大昔の我々の細胞内の分子経路をどのように組み入れたかに光を投げかけるだろう。しかし、ひろい広い結論を導くにはさらなる太古の骨の腫瘍の例を使うことになる、と研究者たちは言う。

元記事
Science NOW
Neandertals Got Tumors, Too
Sarah C. P. Williams, 5 June 2013

原論文
Janet Monge, Morrie Kricun, Jakov Radovčić, Davorka Radovčić, Alan Mann, David W. Frayer
Fibrous Dysplasia in a 120,000+ Year Old Neandertal from Krapina, Croatia
PLoS ONE 8(6): e64539. doi:10.1371/journal.pone.0064539
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