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インカのミイラに儀式薬物

インカの子供ミイラは生贄の儀式があった証拠を示す



「乙女」は死の直前に大量のアルコールとコカを摂取していた。

Erika Check Hayden

29 July 2013


「乙女」と呼ばれる13歳のインカの少女の髪の毛は、儀式で犠牲になるまでの数ヶ月間にコカとアルコールを与えられていた証拠を明らかにした。少女の凍ったミイラは現在のアルゼンチンにある火山の山頂付近に座った姿勢で埋まって見つかった。
Natacha Pisarenko/AP


3体のインカミイラの髪の毛は、それらのうちの1体が大量のコカとアルコールを死ぬ前年に使っていた証拠を残している。それは彼女の死をもたらした儀式の一部として与えられたものだったらしい。子供たちは1999年にアルゼンチンのユヤイヤコ火山で見つかった。彼女たちはおそらく、約500年前にカパコチャと呼ばれる生贄の儀式で死んだ。米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)で発表された研究のなかで、ブラッドフォード大学(英国)の考古学者、ティモシー・テイラー(Timothy Taylor)率いる研究者たちは質量分析法を使って、子供の髪の毛にある化学残留物レベルが死の数ヶ月前にどう変化しているかを分析した。

研究者たちはコカとアルコール――どちらもアンデスの文化と儀式で重要なもの――の代謝産物がないか調べ、3体の子供すべてが両方の物質を死ぬ前の年に摂取していたことを見いだした。しかしいちばん年齢が高い子供――乙女と呼ばれる13歳の少女――は幼いほうの子供たちよりはるかに多くの両物質を採っていた。消費のパターンは、彼女に運命の準備をさせる一連の儀式が彼女が標高6,739メートルのルライラコに置かれて死ぬ約1年前に始まっていたことを示す。

たとえば、彼女の髪の毛のなかの代謝物のレベルは死の約1年前に増えてから約1ヶ月前に非常に高いレベルに急上昇し、死ぬ前に半分に落ちていた――彼女の髪の毛はこれまでアンデスの考古遺物に見つかったなかで最高のレベルのコカを記録していた、とテュレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)の生物考古学者、ジョン・ヴェラーノ(John Verano)は話す。

「彼女の人生の最後の段階で、彼女がそれまで曝されていた量をはるかに超えるアルコールの使用が見られ、アルコールとコカの同時使用は彼女を沈静化させる手段だった可能性が非常に高い」と、ブラッドフォード大学の法医科学者で今日発表された論文の共著者の、アンドルー・ウィルソン(Andrew Wilson)は話す。

階級上昇

CTスキャンは乙女が野ざらしで死んだ瞬間までかみ続けていた大量のコカの存在を示す。
Ref 1


この研究結果はテイラー、ウィルソンおよび彼らの共同研究者たちが乙女の食事がより高い地位の食べ物――肉やトウモロコシなど――に変化したことを示した、以前の研究と一致する。それは死の約1年前に、生贄に選ばれたことで社会的地位の上昇を認められたことを示す。対照的に、彼女と一緒に見つかった2人の幼い子供は髪の手入れが行き届いておらず、人造物とともに埋められていたことから、彼女たちが乙女と同じ高い地位を獲得していなかったことが分かった。

合わせて、これらの研究結果は乙女が、織物とチチャ(chicha)――トウモロコシのビール――の醸造を訓練された少女、アクリャ(aclla)だったらしいことを示す。彼女は巫女か政治的に重要な男の妻になっていたのだろう。アクリャは生贄の候補でもあり、これは乙女の運命だったように思われる。彼女は年頃に生贄に選ばれ、インカの首都クスコから彼女の最期の地までの数ヶ月の旅のあいだ、一連の儀式を行進したのだろう。

他の研究者たちによると、これらをはじめとするカパコチャの犠牲者たちがコカの葉を噛んでいたことはすでに分かっていたが、テイラーとウィルソンの研究は法医学技術と考古学的知見を組み合わせて、最期に生贄となる前の子供たちの活動の完全な姿を復元したという。

髪の毛の全体分析を行うのでなく連続する各区画を分析することによって、著者たちは「まさに死の時まで月ごとのこれらの物質の消費量を決める」ことができた、とヴェラーノは話す。

この研究結果は人類の遺物への科学的アクセスの重要性も反映する、と彼は続ける。これは一部の先住民とのあいだで論争になっている問題である。

「技術は年々変わっていて、このタイプの研究は2年前には不可能だったのだから、これらの遺物を科学的に研究できるようにするのは非常に重要だ」とヴェラーノは話す。

Nature News
Incan child mummies show evidence of sacrificial rituals
Erika Check Hayden, 29 July 2013
Nature doi:10.1038/nature.2013.13461

原論文
Andrew S. Wilson, Emma L. Brown, Chiara Villa, Niels Lynnerup, Andrew Healey, Maria Constanza Ceruti, Johan Reinhard, Carlos H. Previgliano, Facundo Arias Araoz, Josefina Gonzalez Diez, and Timothy Taylor
Archaeological, radiological, and biological evidence offer insight into Inca child sacrifice
PNAS July 29, 2013, Published online before print July 29, 2013
doi: 10.1073/pnas.1305117110
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