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最初期の食肉類化石

新しい化石がライオンにトラにクマ(まあ大変!)の起源に光を照らす




ドルマーロキオン・ラトウリの復元。
Credit: Art by Charlène Letenneur (MNHN) and Pascale Golinvaux (RBINS).


ベルギーからの新しい化石がとあるもっとも有名で愛されている現生哺乳類の起源に光を照らした。ネコとイヌをはじめとする肉食哺乳類(クマ、アザラシ、イタチなど)は分類学的に「食肉類」('carnivoraformes')と呼ばれる。食肉類はその祖先をたどると約5500万年前(始新世と呼ばれる時代の始まりの頃)の原始的肉食動物にさかのぼる。Journal of Vertebrate Paleontology誌の最新号に発表された研究は、このグループの起源を議論するとともにこれらの原始的タクサのなかで最初期の一つとなる新種を記載する。

ドルマーロキオン・ラトウリ(Dormaalocyon latouri)と命名された種は、むかしベルギーのドルマールの産地で発見されていたものだ(だからこの属名になった)。筆頭著者のフロレアル・ソレ(Floréal Solé)と共同研究者たちが発見した新しい標本は、この動物のより良い特徴識別を可能にし、その食肉類の進化史のなかの位置づけを明らかにした。「その記載によって最初期の食肉類の起源、変異性、および生態を理解できるようになった」とソレは話す。


このドルマーロキオン・ラトウリ復元は、歯、顎、足首の骨を含む発掘された化石を示す。
Credit: Art by Charlène Letenneur (MNHN) and Pascale Golinvaux (RBINS).


新しい標本は250点以上の歯と足首の骨を含む。歯がたくさん見つかったおかげでドルマーロキオンの歯列全体の記載が可能になった。以前の発見では2本の上顎大臼歯しか含まれてなかった。新しく見つかった化石には乳歯(「赤ちゃんの歯」)も含まれていた。これらの歯が非常に原始的な外見であり、非常に早期の時代から見つかったという事実は、ドルマーロキオンが食肉類の起源に近いことを示唆する。そしてその起源がヨーロッパにあったこともほのめかす。

足首の骨はドルマーロキオンが樹上棲、すなわち木々のあいだで生活史移動していたことを示す。以前の復元によって5500万年前のドルマールの環境は温暖で、湿潤で、森林領域であったと推測されている。これは暁新世/始新世境界温暖化極大(PETM)と呼ばれるイベントのすぐあとの時代だ。この極めて温暖な時期は食肉類を含む多くの哺乳類グループの進化に影響した。ソレ博士はドルマーロキオンが樹上棲であり、おおよそこの時代に食肉類が北アメリカに進出したという事実は、「PETMのあいだ高緯度に連続的な常緑樹林帯が存在したことを支持する」と考えている。


この肉食哺乳類の仮説的系統図(家系図)は食肉類の中のドルマーロキオンの位置と、この食肉類と現生タクサとの関係をを示す。現生食肉類はネコ型亜目(ネコに似た食肉類)とイヌ型亜目(イヌに似た食肉類)に分岐している。
Credit: Art by Charlène Letenneur (MNHN) and Pascale Golinvaux (RBINS).


この化石は食肉類の起源に近いが、もっと早い時期の暁新世にこのグループのさらに原始的な種がいたことを示唆する。
ソレはこう話す。「食肉類の起源の理解は、有胎盤哺乳類の肉食性への適応を復元するのに重要だ。従って、ドルマーロキオンは(白亜紀/暁新世絶滅イベントで)最大の恐竜類が消滅した後の有胎盤哺乳類の進化に関する情報をもたらす。我々の研究は食肉類が始新世最初期に非常に多様化していたことを示し、恐らくそれらが暁新世末期にすでに多様化していたという仮説が立てられる」。これはこの愛される現生グループの起源についての疑問に答えるためにはさらなる化石を見つけないといけないことを意味する。

元記事
EurekAlert!
New fossils shed light on the origins of lions, and tigers, and bears (oh my!)

原論文
Solé, F., R. Smith, T. Coillot, E. De Bast, T. Smith. 2014.
Dental and tarsal anatomy of ‘Miacis’ latouri and a phylogenetic analysis of the earliest carnivoraforms (Mammalia, Carnivoramorpha).
Journal of Vertebrate Paleontology 34(1): 1-21.

(訳註。文中で'carnivoraformes'を「食肉類」、'carnivorans'を「現生食肉類」と訳した。'carnivoraformes'は現生食肉目'Carnivora'と絶滅した側系統の「ミアキス上科」を合わせた分類群で、ヴィヴェラヴス科より現生食肉目に近縁な全ての哺乳類として定義される。表題の「ライオンにトラにクマ(まあ大変!)」はオズの魔法使いに出てくる言い回しである。)
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