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極北の小型ティランノ類

矮小恐竜が極北を闊歩していた



アラスカで見つかった小型ティランノサウルス類の化石は季節変動が体の大きさに影響していたらしいことを示す。

Alexandra Witze

12 March 2014


7000万年前の極北のティランノサウルス類
新しく発見されたナヌクサウルスは小型ティランノサウルス類の疑いの余地がない最初の例だと考えられている
KAREN CARR


北極圏より北のアラスカの川沿いで、古生物学者たちは両極で初めてのティランノサウルス類の種の化石を発掘した。

これほど北に棲息していた新種の動物は、イヌピアト族の言葉でホッキョクグマ(nanuq)から、ナヌクサウルス・ホグルンディ(Nanuqsaurus hoglundi)と名付けられた。それが世界最北地の近くに存在したことはティランノサウルス・レクス(Tyrannosaurus rex)の類縁種が、約7000万年前の極度に厳しい極地方の環境で生き、繁栄までしていたことを示す。

より重要だと思われるのは、ナヌクサウルスが小型ティランノサウルス類の疑いの余地がない最初の例だと考えられることだ。生きていた時、このアラスカ産恐竜は体長約7メートルだった――鼻から尾まで12メートルにもなるTレクスと比べると小さい。

「矮小ティランノサウルス類が現れるのを見るなんて考えてもみなかった」とカーセッジ大学(ウィスコンシン州ケノーシャ)の古生物学者、トマス・カー(Thomas Carr)は話す。彼はこの研究に関与していない。

ナヌクサウルスの比較的小さなサイズは6ヶ月の光明と6ヶ月の暗闇によって制限される環境で食料を狩るという生態的圧力に起因するものと考えられる。「ティランノサウルス類を小さな体躯に成長させるよう選択する環境についての何かがあった」とペロー自然科学博物館(テキサス州ダラス)の古生物学者、アンソニー・フィオリロ(Anthony Fiorillo)は話す。彼と、同様にダラス博物館のロナルド・タイコスキ(Ronald Tykoski)の2人は研究結果を今日プロスワン誌(PLoS ONE)に報告した。

白熱電球的ひらめき
フィオリロと彼の共同研究者たちは、現在も継続中のアラスカのノース・スロープ地域のプロジェクトの一環として、2006年にナヌクサウルスの化石を含む岩石の塊を発掘した。タイコスキはすぐに頭骨の一部といくつかの顎の断片をクリーニングした。しかし、科学者たちはそえらが北極に固有の恐竜なのか世界の他の部分から知られている種の北にいた例に過ぎないのか分からなかった。


Ron Tykoski/Perot Museum of Nature and Science

「去年ぐらいになって、いくつかの他のティランノサウルス類の論文が出てから、我々はこれらの断片を分析にかけることができた――そして小さな電球が我々の頭上にひらめいた」とタイコスキは話す。「我々は、うわ、これは違うと言った」

ナヌクサウルスはT・レクスや似たティランノサウルス類と近縁だが、それよりはるかに小さい。ナヌクサウルスの化石は完全に成長した恐竜のもので間違いない、とフィオリロは話す。顎の関節の一つが成体の動物にしか見られない明瞭な杭とソケットのパターンを見せているからだ。

その思わず明らかとなったパターンはナヌクサウルスがナノティランヌス・ランケンシス(Nanotyrannus lancensis)に降りかかった運命を被らないことを示す。ナノティランヌスは一部の科学者たちはミニチュアのティランノサウルス類の固有な種であると考えるが、他の研究者たちは赤ちゃんT・レクスに過ぎないと考えている。ナヌクサウルスは「小型の成体ティランノサウルス類がどのような姿をしていたかの標準を確立する」とカーは話す。

それがなぜ他のティランノサウルス類に比べて小型のままであったのかは不可解なままだ。当時アラスカに棲息していた別の肉食恐竜――トロオドン(Troodon)と呼ばれる二本脚の捕食恐竜――ははるか南のものより北のバージョンのほうが大きく成長した。ナヌクサウルスは逆の傾向に従っている。

トロオドンとナヌクサウルスはどちらも極端な季節変動に対処しなくてはならなかったはずだ、とフィオリロは話す。それらが存在した当時、アラスカは少なくとも現在と同じぐらい北に位置していたが、気温は全体的に今より温暖だった。極北の景観は夏ごとの生物生産力の巨大なパルスを経た後に、寒い冬を迎える。それぞれの種がこの変動する環境に各々の方法で適応したのだろう、と彼は話す。「何かが捕食恐竜の最適な体サイズを規定していた」

今回の研究では、ナヌクサウルスのサイズはその頭骨の計測値を外挿して見積もられたが、大腿骨などの他の主要な骨が見つかればこの動物の正確なサイズを確実にできるだろう、とカーは話す。

少なくともいくつかのそういった発見が進行中である。フィオリロとタイコスキがナヌクサウルスの記載の最終稿に同意するやいなや、彼らはアラスカの岩石に戻って何か新しい研究材料を探した――そしてこの新種の恐竜の頭骨断片の反対側の半分に出くわした。

元記事
Nature News
Diminutive dinosaur stalked the Arctic
Alexandra Witze, 12 March 2014
Nature doi:10.1038/nature.2014.14859

原論文
Anthony R. Fiorillo, Ronald S. Tykoski
A Diminutive New Tyrannosaur from the Top of the World
PLoS ONE 9(3): e91287. doi:10.1371/journal.pone.0091287
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