Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/39-be8b9358

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

コンドルの鉛中毒

カリフォルニアコンドルは鉛の脅威に直面している

特有の種は永続的な保全が必要かもしれない

Meera Subramanian
26 June 2012


有毒弾丸の禁止にもかかわらず、米国のハンターが残した死体はこの威厳のある腐肉食動物を毒化している。Y. MOMATIUK & J. EASTCOTT/MINDEN PICTURES/FLPA

30年以上にわたる絶滅の瀬戸際を経て、カリフォルニアコンドル(Gymnogyps californianus)――米国最大で最も絶滅の危機に瀕している野生鳥類種――は、徹底的な飼育繁殖と医療行為のおかげで、穏やかな回復を見せた。しかし今週発表された心配なデータは、ハンターたちが習慣を変えない限り、コンドルが野生で生き残るためには永続的な広範囲の支援が必要であることを示す。

問題の原因はコンドルがハンターが撃った動物の死体を食べるときに鉛を摂取することだ。6月26日に発表された学際的研究(M. Finkelstein et al. 2012)は、2008年にカリフォルニア州がこの鳥が再導入されている地域での鉛散弾の使用を禁止したにもかかわらず、慢性的な鉛中毒がコンドルのあいだで持続していることを示す。

以前の研究に追加して、研究者たちは罠で捕らえた鳥から羽根と血液のサンプルを集め、禁止の前と後で鉛レベルに識別可能な違いがないことを見い出した。コンドルは腐肉食によって生きている。この結果はサンプルが取られた鳥の多くがその体に危険な水準の鉛を持っていることを示す。鉛中毒は鳥の神経系に深刻なダメージを与え、肝臓と腎臓の機能を損なうなどの問題を起こし、死に至ることもある。研究は野生のおよそ20%のコンドルが、有毒金属を体から除去するのに化学薬剤を伴う費用のかかる治療が必要であることも見い出した。

「あらゆる測定で、コンドルにおける鉛中毒率は流行中の割合だ」と本研究を率いた、カリフォルニア大学サンタクルス校の毒物学者、マイラ・フィンケルスタインは話す。

カリフォルニアコンドルの個体数は1982年に22個体という空前の低さに落ちたが、飼育繁殖とモニタリングプログラムによって400羽近くまで戻した。そのうち、半分は飼育繁殖センターに住み、新しい放鳥で安定した供給を与えている。カリフォルニアでは、野生では24羽の雛しか育っていない。その割合では、研究によると、飼育下で
繁殖した個体の放鳥なしに、カリフォルニアの個体数が150羽――回復プランで必要な数――に達するのに1,800年かかることになる。

フィンケルスタインのチームは鳥の中の鉛の同位体分析をし、鉛散弾または鉛弾が汚染の主要源であると証明した。コンドルの生息地ではハンターたちは銅弾や他の代替弾を使わなくてはいけないにもかかわらず、一部のハンターは明らかに禁止を無視している。コンドルは健康的な体重を維持するためには毎年75-150体の死体を消費しなくてはいけない。研究は2%以下の死体が鉛を含んでいた場合ですら、コンドルが汚染された肉を食べる確立が50%にもなることを見い出した(下図参照)。



「銅[弾]を使っているハンターは称賛するものだが、全ての鉛をなくすまでは効果が出ない」と、アリゾナ州ツーソンを拠点とする生物多様性センター(CBD)のための保護弁護士、ジェフ・ミラーは話す。鉛弾薬はハンターには安くて一般的だ。アメリカ鳥類保護協会(バージニア州ザ・プレインズ)は無鉛ハンティングを主唱し、鉛散弾のヒトの健康へのリスクを宣伝することがハンターを説得して代替弾を使わせるだろう、と主張している。カリフォルニア州議会下院の元メンバーで鉛禁止の先頭に立ったペドロ・ナヴァは、禁止を実施するためのリソースが不足しており、コンドルの未来はハンターたちの良心に委ねられている。彼によると、カリフォルニア州魚類野生動物局にもっと実施職員が必要だという。「州に300人の野生動物監視員がいる。もし人口という点で他の州と合わせるなら、1000人いるべきだ」と彼は言う。

ナヴァによると彼はこの禁止を、ハンターたちが好む州有の高地から始めて、コンドル生息地を越えて広げようと思っている。6月7日、CBDは米国環境保護庁(EPA)に鉛弾薬の禁止を求める訴訟を提出したが、同庁はそれを行う法的権限がないと断言している。

米国ではほぼ全ての市販品で鉛を制限する必要があると一般に受け入れられているにもかかわらず、ワシントンDCに拠点を置く全米ライフル協会(NRA)はそのような規則を弾薬に適用することは米国の銃所有者の権利を侵害すると言っている。「我々はそれを反銃器運動と見ている」とNRAの保全・野生生物・自然資源部長のスーザン・レキは話した。NRAはあらゆるEPAの干渉を妨げる法案へのロビー活動をしている。

フィンケルスタインは、問題を何とかして解決しなくては、カリフォルニアコンドルは永久に回復しないだろう、と話す。「我々は途方もない時間を費やして、これらのコンドルを追跡し、罠で捕まえ、治療して、彼らの鉛中毒症状を何とかしようとしている」と彼女は話す。「その方法はこの問題に取り組む方法としては効果的ではない」

Nature News
California condors face lead menace
Meera Subramanian, 26 June 2012
Nature 486, 451 (26 June 2012) doi:10.1038/486451a

原論文
Myra E. Finkelstein, et al.
Lead poisoning and the deceptive recovery of the critically endangered California condor
PNAS June 25, 2012, Published online before print June 25, 2012, doi: 10.1073/pnas.1203141109
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/39-be8b9358

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。