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フィリピンから前期中新世のカイギュウ類化石

Extinct sea cow fossil found in Philippines (AFP)
Vote for the Puerto Princesa Underground River (フィリピン政府)
PP Underground River (自然界の新世界七不思議)
PUERTO PRINCESA SUBTERRANEAN RIVER: L'ESTUARIO DELLA NOTTE (調査チーム)

フィリピンの石灰岩洞窟で約2000万年前のカイギュウ類の化石が発見された、という記事がAFPから配信された。
見つかった場所はパラワン島にあるプエルト・プリンセサ地下河川という世界遺産にも登録されている名勝地だ。
ここは現在「自然界の新世界七不思議」に立候補していて、投票を呼びかける発表会の中でカイギュウ化石の発見も宣言されたらしい。
残念ながらカイギュウ類の骨格は母岩に埋まったままで、運び出すことは不可能だという。

記事によると、今年の2月と3月にパラワン島の地下河川の石灰岩の中から、数本の肋骨と神経棘の部分が見つかった。
化石は体長約1.8メートルになる植物食のカイギュウ類のものだそうだ。
調査隊メンバーのフェデリコ・パンティとパオロ・フォンティの予備的研究によると、化石標本は海牛目に属する2つの絶滅種のうちの1つのものだという。
東世界から発見されたこの時代のカイギュウ類の標本はインドからのものがあり、他にマダガスカル、パキスタン、スリランカ、インドネシアのジャワ島から断片的標本が出ている。
フィレンツェ大学の地質学者レオナルド・ピッチーニはAFPの取材に対し、「この時代のカイギュウ類化石がこの地域で発見されるのは初めてで、この動物の中新世における生息地と放散を復元するのに重要だ」と述べている。
なお、化石の写真は新世界七不思議のページのギャラリーで見られる。

調べてみると、前期中新世のカイギュウ類化石はインド北西部グジャラート州カッチ地区から産出するバラティシレンとドムニンギアが有名らしい。
記事中の「2つの絶滅種」はこのあたりの動物を指しているのだろうか。
日本でカイギュウ類の化石が出るのはもう少し時代が下ってからで、中期中新世中頃にパレオパラドキシアのたぐいが絶滅した後でないと出てこない。

石灰岩洞窟の脊椎動物化石というと、洞窟堆積物(地上から流れ込んだ土壌由来のもの)から出たホネの話が多いが、今回のカイギュウ類化石は基盤の石灰岩の中に埋まったものだ。
南シナ海は日本海などと同じ背弧海盆である(背弧海盆の形成機構の話は面白いので、別の機会に書きたい)。
日本海が拡大したのは中新世だが、南シナ海が拡大したのは、それより少し前の、漸新世~前期中新世らしい。
新たに出現した遠浅の海にはサンゴ礁が発達し、今回発見されたカイギュウ類がゆったりと海草をはんでいたのだろう。
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