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世界の危険な活断層

世界中の巨大地震の巣を見る新著

6-26-12

オレゴン州コーヴァリス――2010年初め、オレゴン州立大学の地質学者ボブ・イェイツは一人の国民的リポーターに、ハイチのポルトープランスは、構造の弱い建物が密集し、エンリキロ断層に近いために、破壊的地震の「時限爆弾」だと語った。

一週間後、マグニチュード7の地震がポルトープランスを破壊し、何十万人もの人々が死に、ハイチの経済が荒廃した。

世界中にある多くの他の地震断層で時計の針は進んでいる、とイェイツは話す。彼はハイチの地震を「予知」したわけではないが、同じ運命に直面しうる他の場所を指し示すことはできると考えている。彼はこれらの地域の一部を"Active Faults of the World"(ケンブリッジ大学出版刊)と題する新著の中で概観する。

「我々はまだ地震がどこで起こるかは当てられない」と、オレゴン州立大学地球海洋大気科学教室の名誉教授であるイェイツは話した。「我々にできることは、時限爆弾を抱える、最も危険な断層の一部がある場所――そして人口の多い都市、少ない建築基準、および社会サービスの欠如を伴う場所――を言うことだ」

「不幸にも、我々は地震が起こるかのが今日なのか、明日なのか、数百年以内なのか、ということは言えない」と彼はつけ加えた。「しかしこれらの場所の全てで、いつかそれが起こる――そして事態の改善を何もしないかぎり、何千人もの人々が死ぬ」

本の中でイェイツは、人類の歴史の中で最大の人口移動は、発展途上世界での田舎地域から「巨大都市」への人々の移動であると記す。高層マンションやビルが急速に建てられ、構造が弱くて点検が足りないことも多い、これらの巨大都市に人々は群がっている。最後に巨大地震を経験したとき、これらの場所の多くはまだ人口は少なく、人々の大部分は平屋の住居で生活していて、死者数は限られていた。

イェイツはカラカス(ベネズエラ)を例を挙げる。そこでは、市の北に地震を起こすプレート境界断層がある。1812年、大地震がカラカスと他のベネズエラの都市を襲い、10,000人と推測される死者を出した。これは当時の人口の約10%にあたる。現在、カラカスの人口は300万人近くになるが、政府の意志決定者は、地元の専門家の知識が存在するにもかかわらず、「地震の危険を優先リストの高いところに置いていない」とイェイツは話した。

イェイツの地震危険リストのトップに近いもう一つ都市はカブール(アフガニスタン)だ。ここは1505年に甚大な地震に見舞われている。最近の戦争のために、カブールの建物は弱い構造で建てられたか、爆撃によって損傷して、貧弱な形態になっている。2002年にカブールを訪れたイェイツは、多くの家族がこれらの建物の残骸に住んでいるのを見た。

「カブールに1505年の地震の繰り返しが来たら、混み合った、標準以下の状態で生活する難民の流入のために、最近40年間のアフガニスタンの戦争での全ての死者より多くの人々が死ぬだろう」とイェイツは話した。

テヘラン(イラン)は、大きな断層線の近くにある人口が非常に多い、もう一つの都市である。アルボルズ山脈の裾に位置するテヘランは、約1100万人の人々がその都市境界の内側にいて、イェイツによると、建物の建築と検査の産業腐敗の結果として、市の大部分で構造の弱い家屋のために、被害を受けやすいという。

イェイツのリストにある他の貧弱な建築基準の人口過多な断層線に近い都市には、イスタンブール(トルコ、1999年のマグニチュード7.4の地震の後に現在地震危険警報下にある)、ナイロビ(ケニア、1920年代にあった7.3の地震に近い)、およびグアンタナモ(キューバ)を含む。

「グアンタナモは少しハイチに似ている」とイェイツは指摘した。「すぐ沖に断層があり、キューバはその500年の歴史において破滅的な地震を経験していないために、そこにリスクがあるのかについてまだ手がかりがない。米国が管理する軍刑務所にもリスクがあるが、私の知るかぎりグアンタナモが将来の地震に備えるのを手伝うための専門的技術をアメリカ人は提供していない」

イェイツによると、将来大地震をを経験しそうな場所は世界中にたくさんあるが、混み合ってなく建築基準も良いために、人の命への「リスク」はそこまで高くないだろう。彼は、2011年に日本で起きたマグニチュード9.0に達したスーパー地震が起こした破壊は、津波が引き起こした破壊に遠く及ばなかったことを指摘する。

「日本人は地震のリスクを真剣に取ることで世界をリードしている」とイェイツは話す。

イェイツは太平洋岸北西部が、カスケーディア沈み込み帯に近いために、大地震の危険性があると指摘した最初の地質学者の一人だった。1980年代に彼をはじめとするOSUの科学者たちがその危険性への意識を高めて以来、将来に地震が起こることがしだいに受け入れられてきている。

「しかしこの受け入れは、古い学校校舎への耐震補強のための起債の賛成といった、具体的な行動につながるだろうか?」とイェイツは話した。「それは西海岸のコミュニティを津波に対して強くさせるだろうか?」

このOSU名誉教授は自著の中で世界中の、一部はよく知られ、一部は知られていない、何百もの断層についての意識をもっと高くしたいと望んでいる。これは地震断層の全体をまとめる試みの最初のものであり、イェイツは彼自身の研究と観察の他に、徹底的な文献調査をした。

「断層について知ることは第一ステップである」とイェイツは話した。「しかしリスクに備えることが本当に必要なことだ。日本が自国の列島で地震へ備えるたくさんの努力を重ね、そして彼らが予想していたのより大きな地震日本北部を襲い、それに伴って破壊的な津波が起こり、その影響はオレゴンという遠くにまで感じられた、というのは興味を起こさせることだ」

同様のできごとは1976年に北京(中国)の北東でも起こった。大きな恐れはないと考えられていた断層線に沿ってマグニチュード7.8の地震が襲い、200,000人以上の人々が死んだのだ。それは2011年にクライストチャーチ(ニュージーランド)でも起こった。誰もあらかじめ知らなかった小さな断層に起こった地震が、ニュージーランドの歴史で最大の死者数を出したのだ。

「教訓はどれに刺されるかは決して分からないということだ」とイェイツは話した。「しかし備えることは割に合う」

イェイツの本"Active Faults of the World"はケンブリッジ大学出版から印刷版でも電子ブック版でも利用可能だ。

Oregon State University Press Release
New book looks at hotspots around the world for mega-quakes
6-26-12

原書
Robert Yeats, 2012.
Active Faults of the World
Cambridge University Press, 625p.
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