Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/6-a6d72671

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

密輸恐竜化石、没収の訴訟

マンハッタン連邦検事はモンゴルのゴビ砂漠から盗掘されたTyrannosaurus bataarの恐竜骨格の没収を求める訴えを起こした

Monday June 18, 2012

ニューヨーク州南部地区連邦検事プリート・バララと米国移民税関執行局(ICE)の国土安全保障調査局(HSI)のニューヨーク事務所の特別捜査官ジェイムズ・T・ヘイズ・Jrは、モンゴルのゴビ砂漠から盗掘されたほぼ完全なTyrannosaurus bataarの恐竜骨格(以下Tyrannosaurus bataar骨格)の没収を求める民事訴訟の申出を今日起こした。

マンハッタン連邦検事プリート・バララは「この恐竜の骨格化石はモンゴルの人々にとって大変に文化的、歴史的重要性があるもので、この国の先史時代の過去と現在を結びつけるものだ。骨格が盗掘されたとき、それとともにこの国の自然史の一片が盗まれた。我々はそれが正当な場所に戻ることを望んでいる」と語った。

ICE HSI特別捜査官ジェイムズ・T・ヘイズは「申し立てられてるように、犯罪密輸業者はこの化石を米国へと不法輸入するさいに税関職員に正体をごまかした。HSIは、密輸業者が盗品や略奪品を米国に不法に持ち込むのを容易にするために使う抜け道を塞ぐべく精力的に捜査している」

以下の申し立ては今日マンハッタン連邦地裁に提出された告訴に基づく。

現在のモンゴル産である、Tyrannosaurus bataarは、およそ7000万年前の後期白亜紀層から産出した。それは1946年に、モンゴル、ウムヌゴビ県のゴビ砂漠へのソビエトモンゴル共同調査隊が最初に発見した。1924年以降、モンゴルは恐竜化石がモンゴル政府の所有物であると定め、それを国から輸出することは犯罪であるとする法律を制定している。

2010年3月27日、Tyrannosaurus bataar骨格は英国から米国へと輸入された。税関輸入申告書には数点の虚偽が含まれていた。第一に、Tyrannosaurus bataar骨格の生産国を誤って英国だとリストしていたが、数人の古生物学者たちによると、Tyrannosaurus bataarはモンゴルでしか発掘されたことがない。それに加えて、Tyrannosaurus bataar骨格は輸入申告書で甚だ過小評価されていた。税関輸入書類はその価値を$15,000とリストしていた。2012年の競売カタログにリストされた$950,000-$1,500,000や、実際の競売売価$1,052,500とは対照的である。第三に、Tyrannosaurus bataar骨格は税関輸入書類には二点の大きな保存状態の悪い化石爬虫類の頭部、六点の壊れた化石骨の箱、三点の保存状態の悪い化石爬虫類、一点の化石トカゲ、三点の保存状態の悪い化石爬虫類、および一点の化石爬虫類の頭骨、と間違って記述されていた。

テキサスのヘリテージ・オークションズInc.はニューヨーク市で行なわれた競売でTyrannosaurus bataar骨格を売りに出した。売買の前に、モンゴル政府はテキサス州市民地方裁判所判事にTyrannosaurus bataarの競売、売買、放棄または移動への一時的差止め命令を求め、認められた。

州地裁の命令にもかかわらず、ヘリテージ・オークションズは競売を完了しTyrannosaurus bataar骨格は100万ドル以上で売却された。だが、この取引はモンゴル政府の代理として起こされた訴訟手続きの結果を条件としていた。

2012年6月5日、モンゴル大統領の要請で、Tyrannosaurus bataarなどを専門とする数人の古生物学者たちがTyrannosaurus bataar骨格を調査し、それがモンゴルのゴビ砂漠西部で1995年から2005年までの間に発掘されたTyrannosaurus bataarの骨格であると結論づけた。

モンゴル大統領ツァヒア・エルベグドルジは「連邦検事局がモンゴル人民の文化遺産の重要な一つである、Tyrannosaurus bataarを取り戻す訴訟を起こしたことにに感謝し称賛する。文化遺産を略奪し不当利益を得ることはいかなる場合においても容認できず、我々の政府との今回の協力はその阻止に向けた大きな一歩だ」と述べた。

バララ氏は今回の問題についてのICE HSIの捜査と、盗品を見つけて送還する不断の努力をたたえた。

連邦検事補シャロン・コーヘン・レヴィンがこの事案の担当である。

The United States Attorney for the Southern District of New York
Manhattan U.S. Attorney Announces Action Seeking Forfeiture Of Tyrannosaurus Bataar Dinosaur Skeleton Looted From The Gobi Desert In Mongolia
FOR IMMEDIATE RELEASE Monday June 18, 2012



不法化石商人たちに残された日々は短いだろう

2012年6月19日 フィリップ・J・カリー

モンゴルでの重要な恐竜化石の盗掘を阻止する戦いに新たな望みが出てきた

先月ニューヨーク市で行なわれたTarbosaurus骨格の競売は化石の盗掘という問題に多くの注目を向けた。広く関心を持たれたヘリテージ・オークションズのイベントは、このほぼ完全な骨格を100万ドル超で売却した。

その前日、モンゴル大統領エルベグドルジ・ツァヒアによって提起された差止命令が送達されていた。これこそお宝ハンターたちが起こした害悪に関与した全員に希望を与える動きだった。命令は標本の法的地位が決まるまで売買が完了しないことを意味する。

このドラマは憂慮すべき傾向が行き着いたところだ。モンゴルでの恐竜標本の盗掘は新しい千年紀を迎えるとともに重大な問題となってきた。以前までは、恐竜の骨と卵の断片が現地の露店や土産店に並ぶ状態が何年もあった。しかし2000年に、ゴビ砂漠で30年以上も法律によって保護されてきたTarbosaurus bataarの骨格が、半ダース以上も剥ぎ取られていたのを見て、私はぞっとした。これは同じように穢された産地が年々増えていく傾向の始まりだった。

ほとんどの事例で、標本は深刻なほど損傷を受けていた。簡単には運搬できなかったり、高価でなかったりする部分を取り除くために破壊されていることもあった。先月米国で行なわれた競売に出されたTarbosaurusの歯につけられた売値は$16,000だ。そのような品はほとんどこれらの損傷された標本からのものだ。

これらの骨格の残りを探すことが、モンゴルの全ての採掘地を記録するという、私の旅の始まりだった。その中で私は、これらの化石が掘り出された場所を見つけることができた。去年の野外シーズンの終わりまでに、私はTarbosaurusの骨格が発掘されたことがある89地点の採掘場を見つけた。合法の調査隊によって収集されたのはその三分の一以下だ。

盗掘は、考古学にとっての墓泥棒と同じぐらい古生物学にとって悪い問題だ。産出国から重要な標本がなくなってしまうことに加えて、化石の地理学的および層序学的背景が失われ、それらの科学的価値を深刻なほど落としめる。

多くの標本が岩石鉱物ショーのバックルーム、化石ショップ、およびインターネットで売られていることは周知の事実だ。しかしモンゴルで不法に収集されたTarbosaurusなどの恐竜骨格は剖出作業に時間がかかるため――多くが硬い岩石の中で見つかる――、近い将来のマーケットでどんどん数を増やすことが予測できる。

ヘリテージ・オークションズはモンゴル人とともに働いて、今回の事例でこの事実を立証した。一方、モンゴル国側では米国の法律事務所を雇って自国の法律を英語に翻訳し、私を含む、モンゴルと他国の古生物学者たちにそれを送り、標本をチェックさせた。国際的な古脊椎動物学会もこの問題を検討するための委員会を発足させた。

モンゴル大統領が介入してきた事実は歓迎すべきものであり、少なくとも米国当局が標本を差し押さえ、人々を提訴できるようにする合意へと導くのではないかと思う。

これは明らかに不法な化石取引の運命を左右する時であり、世界中の古生物学者たちが今回の事例が本当の変化に向けた弾みをつけることを望んでいる。

フィリップ・J・カリーはカナダ、アルバータ大学の恐竜古生物学の教授であり、古脊椎動物学会の会長でもある

NewScientist
Fossil bounty hunters' days may be numbered
19 June 2012 by Philip J. Currie
Magazine issue 2869
(2012/06/21追記)



Forbes誌サイトのニュースによると、競売されたタルボサウルスの骨格はレニー (Lenny) という名前がつけられていたそうです。
US Attorney Preet Bharara Disregards Statutes of Limitation in 70 Million Year Pursuit Of Stolen Tyrannosaurus - Forbes
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://yuihaga.blog.fc2.com/tb.php/6-a6d72671

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。